色男、至近距離から覗く�� ページ19
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(やっべ、毒されてる)
こんな感覚になる度に“まずい”と気付く事にも、それでも幾度となく彼女の空気に魅せられそうになる事にも、樹音は自分に呆れて鼻を鳴らした。
冷たい水槽に背中を滑らせ、本格的に凭れ掛かる。
会場を見渡せば、平日の閉館間近だからだろうか、いつの間にか自分達以外ほとんど人影はない。
「………クラゲ好きなんだっけ」
「うん」
「なんで？」
彼女の方にもクラゲにも視線をやらずに、樹音は聞く。
ぶっちゃけなんで好きなのかとか、興味はそこまでなかった。ただ気を紛らす為の質問。どうせ“綺麗だから”とかそんな理由が返ってくるだろうなと考えて。
「……なんでかは、よく分かんないけど……」
そこまで言って一度言葉を切る彼女に、チラリと視線を向ける。大きく開かれた瞬きをしない瞳の中に、真っ白なクラゲが反射して映っている気がした。
「 自分と通じている気がするから、好き 」
樹音は度々メンバーに対して“訳わかんねー事言ってるわ”と思うことがあった。その中でも今度のは一位二位を争う。
「へっ？」思わず笑いを含んで聞き返す。
“通じてる”って何だよ。スピリチュアル的な何か？
「クラゲと星空は、見てるだけで心に栄養をくれるの。ノンちゃんはそういうの無い？」
「………無いね」
「へへっ、無いかぁ。まあ私のも何となくやねん」
笑いながら、Aがゆっくり瞬きをした。
次に開いたとき 黒々した瞳の中にいっぱいの、漂うクラゲの群れ。
そのとき何故、彼女の瞳がここまで鮮明に見えたのかは分からない。ただ想いに駆られて、樹音は凭れていた背中を離す。
後ろを振り返り、青白く照らされた水槽を見上げた。
「っ、………、」
水の中にあっても、満点の空に浮かぶ月が幾つも降り注ぐような、神秘的な光景。今まで見てきた事のあるそれは、これ程までに美しかっただろうか。
まるで、Aの目を通して水槽を覗き込んでいるかのような錯覚に襲われて、ガラスに手をついたまま しばし釘付けになった。
「……すご……」
「ん？」
「……ミヅキが見てる世界って、俺とは違うのかもね」
今度はAが笑いを含んで話す番だった。「えー、そら、違うと思う」樹音はまだ水槽から視線を外せず、耳だけを彼女の声に傾ける。
「それぞれが見てるものは違って、考え方だって違うやん」
「………」
「でもそれが面白くて 尊重できるのが我らやと思う」
「“我ら”って(笑)」
自分達を示す呼称のクセ強さに突っ込んでしまう。
同時に、相手が自分より5個も年下だということを忘れさせるような物言いに驚いた。
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befirst(プロフ) - しゅんと！！！しゅんとさいっっこうに最高でした！！たまりません！！！たまりません！！！(2回目)いつも特大の萌え供給を本当にありがとうございます！なぜハートは1回ずつしか押せないのか、、これからも甘噛みと言わずガブガブいっちゃってほしいです！ (11月27日 12時) (
レス) id: 73aa1688da (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - まおさん» お久しぶりです！めちゃくちゃいい男なのに恋愛には自己肯定感低めででも何一つ諦められてなさそうなのが…書いてて切なくなってきました🥲彼らの三角関係(今はまだ三角)も、長い目で見守っていただければ…笑 (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d4ba5f953 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 椎菜さん» 更新がいい気分転換になっていて助かっております☺️まあ危うい世界ですもんね、、、本人達に迷惑をかけずに、好きな人だけの目に触れて楽しめるコンテンツでありたいものです、、、。 (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d4ba5f953 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 白さんお久しぶりです！ 真人が抱く気持ちは『Pretender』と見て白さんの書くマナトくんを想像しながら『Pretender』の歌詞を見て心臓がきゅーーー（？）ってなりました…進展あるかなないかなって今からドキドキしてます！これからも応援しています！！ (2022年12月24日 20時) (レス) @page50 id: 956050c9e8 (このIDを非表示/違反報告)
椎菜(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます。次の更新も楽しみにしています(＞◡＜)占ツクではBE:FIRST小説作品少ないですね。他界隈と比べても妄想系も少なすぎ・・・。Twitter等のSNS上で発信しようものなら、BESTYさんの攻撃に遭いますから。余計に少ないかも。 (2022年12月23日 22時) (レス) @page50 id: fd2af8c183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2022年10月23日 2時
