真昼の夢 (ページ7)

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『精々がんばって忘れてや』なんて言ったくせに、最近やたらと京極さんが絡んでくる。
『煙草付き合って』とか『昼飯行かん？』とか『リップ変えた？』とか『2人で飲み行こ』とか……振ったあとに今までより絡んでくることある！？

京極さんには気まずさという概念が存在していないのか……？なんて思いつつも断りきれない自分も自分だ。
がんばって忘れます、なんて言っておいて、何もがんばれていない。

色々と話しかけられるようになり、前よりさらに好きな気持ちが大きくなっているような気がする……どうしよう！

そんなことを考えていると、出番が終わったらしき京極さんが近付いてくる。

｢おつかれ〜、Aちゃん今日家で飲まん？｣
『お疲れ様です。え、京極さんの家ですか？』
｢そう、ちょっとAちゃんに相談したいことあってな｣

そう言われるとなかなか断りづらい。
もうどうにでもなれ！と返事をする。

『いいですよ。出番終わったら待ってますね。』
｢ありがとう、いや〜良かった！｣

なんて言ってにこにこしながら去っていく。

こんなんだから好きな気持ちは消えないし、これに関しては京極さんだって悪いと思う！

家までついて行くって、都合のいい女確定演出すぎる…と落ち込みながらも、決まったことはしょうがない。女は度胸！と腹を括った。