驚きを贈ろう ページ33
Aの切なる願いは時を越えて、漸く報われる。それを叶えることに尽力できるならばこんなに嬉しいことはないだろう？さぁ、最高の驚きを贈ろうーー
鶴丸「A！こっちに来いよ！少し見せたいものがあるんだ」
「？見せたいもの？」
三日「…此処に座って居れ」
夜になってから、ある場所に手を引き案内し座らせると、そこは何もない場所で
「？何もないじゃない、そこにあるのは作物？なんで？」
指を指せば自分の回りに円になるように置かれた作物に、足元を見れば何かの紋章が書かれているように見えた。夜だからうまく見えないけれど
一期「ふふ、さて？何でしょうね」
鶯丸「このまま、封じ込めてしまおうか」
「な！あんたたち！」
鶴丸「冗談だ！ほら、目を閉じてくれ！」
「…封じたりしたら、許さないから」
そう言いながら渋々目を閉じれば
三日「…では、始めよう。軸は俺で構わない」
一期「了解致しました」
鶯丸「では四方に立とう」
そう短く会話をしているのが聞こえて…辺りに眩い光が輝いた、それは目を閉じていても解ること
やがて体が宙に浮くような感覚がして、お腹辺りが熱くなる。しかしそれも一瞬で妙な脱力感に襲われれば、前方から…
「オギャーオギャー！」
なんて、赤子の鳴き声が聞こえて
鶴丸「A、目を開けていいぜ！」
「…っ、赤ちゃん…？どうして？」
周りを見回せば、今もキラキラと眩しく煌めいていて、一番驚いたのは三日月が赤子を抱いていたことだった
三日「…Aの中からうずうずと出たがっていたのでな」
そう言いながらAに赤子を渡せば
「私の中から…それって…っ！」
一期「はい、その子はA殿の子であり…あの子の魂を受け継ぐ子です」
鶯丸「…名前は考えているのだろう？」
赤子を包むようの布を渡しながら聞いてくるその質問に
「…ふふ…当たり前じゃない…この子の名前は“颯”よ！」
赤子を布にくるみ、愛しげに抱き締めれば赤子も嬉しげに笑い、それを見て涙が溢れた
鶴丸「…本当に綺麗だよな…」
三日「…あぁ…慈愛に満ち、とても鬼などに思えないが…っ…」
一期「三日月殿！…軸は一番神力を使いますからね…大丈夫ですか？」
三日「気にするな、休めばすぐに治ろう…これで、俺なりの償いはなった」
鶯丸「…さて、赤子の育て方から学ばねばならないか？」
鶴丸「まぁ、人間と同じで成長はあっという間だしな」
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珀錏(プロフ) - よっしーさん» コメント有難うございます。この話は短編でも必ずハッピーエンドにと書いたお話です。感動してくださったなら感無量にございます(*´ー｀*) (2017年9月24日 23時) (
レス) id: 164f6ccbe4 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - こんばんは(//∇//)作者様のお話全て面白いです！この話は感動しました(^-^) (2017年9月24日 23時) (レス) id: f0044d0026 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 追いかけるよ〜どこマでもね！！キャハハハハハハはハハハハハ！！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
珀錏(プロフ) - 闇夜さん» ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!別作品に撤退だ！← (2016年8月11日 15時) (レス) id: 7363f9ebdb (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 暗殺闇討ちお手のもの！！覚悟！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀錏 | 作成日時：2016年7月30日 16時
