待ってるから ページ32
“次は本当のおきゃーしゃになってよ！”
そういって颯は私の体の中に戻っていった
良いの？長いときを生きて、詰られるかもしれないのに？
…でも、独りじゃないならーー
「…」
お腹に手をやる
鶴丸「け、怪我は？あれ？」
三日「俺達を案内したように、Aには傷を癒してやったのだろうな」
一期「ずっと側にいたのですね…」
鶯丸「…これで、完璧だな。漸く終わったんだ」
「颯、…もう少しだけ…待っていて…」
そう呟けば
〈うん！待ってるから…〉
そう声が聞こえた気がした
…………
それから森に戻ったA
しかし、独りではない。側には…
鶴丸「いやー、畑も楽じゃないな」
三日「なに、ようやっとこの辺りも綺麗に整地できたのだ」
一期「春には花を咲かせ、夏には沢山の実を実らせるでしょう」
鶯丸「ほら、茶でも飲んで休もう」
山の中にあった、閑散と荒れていた本丸を改装し、辺りを耕したり整地したりして…今ではとても住み心地のよい場所になった此処は、皆の家になっていて…そして何より彼らの闇落ちは完全に解かれていた、皆本来の姿を取り戻したのだ
「ふふ、あんたたちは休みすぎよ」
笑いながら荷を下ろせばそれは猪で
鶴丸「…すげぇな」
三日「今日は鍋か？」
「そうね、それもいいかもしれないわ」
皆とこんな風に過ごせるなんて、穏やかすぎて幸せで…
一期「A殿、笑顔が増えましたね」
「え…？」
鶯丸「皮肉でも、嘲笑でもない。心から安らかな笑みだ」
鶴丸「綺麗だぜ？」
「…綺麗…？私が？」
キラキラのガウガウになってるわけでもない私が？？
三日「そうだ、Aが美しいのだ。その笑みを見ることが出来て、俺達は幸せだ」
「…っ、家畜の癖に…生意気よ！///」
俯く
一期「そう言いながら、A殿は一度として私達から血を得ようとはなさらない」
鶯丸「そうだな、家畜ではないだろう？」
「…っ、ふん…好きに考えればいいわ…///」
自室に向かったのだった
鶴丸「…なぁ、Aの中の気配…気付いてるよな？」
三日「あぁ…出たがっているな」
一期「ふふ…一応神の末端でありますからね」
鶯丸「…死人を生き返らせることは出来ないが…新たな命となれば話は別だ」
鶴丸「…Aに、とっておきの驚きを贈ろう。もう怯えることはない、俺達と颯とAで長い時を生きよう。誰に理解されなくてもいい」
三日「俺もこれで…、あの時の無念を晴らせるだろうか、あの時は何も出来なかったが今なら、きっと成せる…Aの為に叶えよう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珀錏(プロフ) - よっしーさん» コメント有難うございます。この話は短編でも必ずハッピーエンドにと書いたお話です。感動してくださったなら感無量にございます(*´ー｀*) (2017年9月24日 23時) (
レス) id: 164f6ccbe4 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - こんばんは(//∇//)作者様のお話全て面白いです！この話は感動しました(^-^) (2017年9月24日 23時) (レス) id: f0044d0026 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 追いかけるよ〜どこマでもね！！キャハハハハハハはハハハハハ！！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
珀錏(プロフ) - 闇夜さん» ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!別作品に撤退だ！← (2016年8月11日 15時) (レス) id: 7363f9ebdb (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 暗殺闇討ちお手のもの！！覚悟！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珀錏 | 作成日時：2016年7月30日 16時
