もう、喪いたくない ページ28
…彼らと居た日々は、確かに楽しくて、暖かいものだった。私は彼らに返すことが出来ていただろうか？…きっと、まだ何も返せてないだろう。…答えは出ている、もう…喪いたくない
鶴丸「くそ…逃げろ！」
三日「寧ろ俺達を折れ！そして全てを終わらせるのだ！」
一期「A殿！お願いです！」
鶯丸「Aの一薙ぎで出来る筈だっ！」
「…っ」
彼等の攻撃を避けるだけでは終わらないのは知っている、でも…折るなんて…そう手を拱いていると
鶴丸「っ…はは！鬼が分不相応に心なんて持ってるのかよ！笑える話だぜ！」
三日「真よな、愚かしい話だ…所詮化け物は化け物であろうにな！」
一期「醜い化け物ですよ、穢れきってますね！」
鶯丸「俺達が穢れを絶ってやろう」
「…あんたたち…」
鶴丸「ほら、化け物！醜く叫び散らして見せろよ！」
酷く私を詰る彼ら
「馬鹿が…そんな顔で…詰っても意味ないわよっ」
彼らは泣きそうな顔で詰っていたのだから
三日「っ…そちらが来ないならば俺達から仕掛けようぞ」
一期「…お覚悟！」
彼らは嫌だと抵抗しながらも刀を握るしかなかった、その刀を薙ぐことは簡単で、折ることも簡単だったけれど。
「…もう、独りが嫌だなんて…笑えるでしょう？」
鶴丸「…あ…あぁ…Aっ！！」
三日「A…嘘だと言ってくれ…」
一期「そんな…どうして！」
鶯丸「…退かなかったのか…っ」
四人の刀は、深く深く禍々しい化け物を貫いていたなんて
「…私の血を…神力を、妖力を…あんたたちに…」
Aの血を浴びた本体の刀、それにより四人は術者の術を容易く無効化した
…けれど、こんな、こんなことになるなんて
鶴丸「はは…四人の峰打ち受けたってへっちゃらだっただろ？なぁ？嘘だよな？」
三日「これくらいどうってことないのだと笑って見せよ、Aよ、目を閉じてはならぬ」
一期「嫌です、A殿を失いたくなくて私達は…っ、私達は…！」
鶯丸「…A、目標は直ぐそこにあるだろう？終わったら茶を飲もう、だから…っ」
四人の声は震えていた
それでも、段々Aの反応は鈍くなっていく
そして床には夥しい量の鮮血が止まることなく流れていたのだったーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珀錏(プロフ) - よっしーさん» コメント有難うございます。この話は短編でも必ずハッピーエンドにと書いたお話です。感動してくださったなら感無量にございます(*´ー｀*) (2017年9月24日 23時) (
レス) id: 164f6ccbe4 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - こんばんは(//∇//)作者様のお話全て面白いです！この話は感動しました(^-^) (2017年9月24日 23時) (レス) id: f0044d0026 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 追いかけるよ〜どこマでもね！！キャハハハハハハはハハハハハ！！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
珀錏(プロフ) - 闇夜さん» ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!別作品に撤退だ！← (2016年8月11日 15時) (レス) id: 7363f9ebdb (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 暗殺闇討ちお手のもの！！覚悟！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珀錏 | 作成日時：2016年7月30日 16時
