無能な奴等だ ページ25
あぁ、人間の醜さ、愚かさが渦巻いてる。
皆欲に巻かれて、私を捕まえよう、殺そうとしている。躍起になれば道を見失う、そんな奴等に私は負けないわーー
「…はぁ、懸賞金に目が眩んでるわね、息巻いて殺しに来るけれど」
鶴丸「まぁ相手が相手だからな、慈悲をかける必要もない」
三日「そのおかげで暴虐無盡な化け物と吹聴されておるがな」
一期「自らの罪は認めぬ、それが人間と言うものですからね…仕方ないと言えばそうなのでしょうが…」
鶯丸「…ほら、また来たようだ…」
鶯丸が視線をやる方には人間達が武器を手に此方に向かってきていた
「ふぅん、学習能力がないのね…いいわ、食べてあげる」
醜い姿へとその身を変えれば、人間達は恐れ慄いた
鶴丸「突出するなよな？狙いはAなわけだし」
隣に立ちムスッとする
「…あんな奴等に負けない」
三日「慢心は良くない、まぁ…俺達がそれを補おうな」
クスリと笑う
「…ふん、置いてかれないようにしなさいよ」
そうして走り出した
鶯丸「さて、退いてくれれば殺さなくて済むのだが…」
一期「慈悲は無用ですよ」
そう皆もAを筆頭について走りだしたのだった
それから幾日かして…
ついに政府がある本領についたのだった
…………
人間「く…闇落ちした刀剣までたぶらかすとは…」
人間「これではここも長くは持たない」
人間「そうだ、刀剣らを質にしてはどうか？」
人間「それはいい！祠もこちらにあるわけだしな！」
人間達は歪んだ顔で祠を見ていたのだったーー
…………
「…」
遠くをぼんやりと見る
夜になってから、寒さが身に堪えるようになり始めた…。昔は葉っぱや毛皮で寒さを凌いでいたけれど…
三日「大丈夫か？肌寒かろう？」
そういって肩を擦ってくる三日月
「…別に、寒くなんて…」
鶴丸「はは、体を震わせて何言ってるんだよ」
そうして自らが着ていた上着を掛けてくれた鶴丸
「お節介…」
一期「此方に火を焚いております、少しは寒さも凌げましょう」
そうして私の手を引き火の側に誘う一期
「…」
鶯丸「暖かい茶が入った、ほら…一杯飲むと良い」
湯飲みに暖かい茶を淹れて渡す鶯丸
「…本当に…お節介…」
そう言いながらも…気持ちは暖かくて
そんな私を見つめる彼等の視線も、他とは違って暖かいものなのだと知った
「…」
目を閉じて、少しだけ気を抜けばうとうとしてきて…
目蓋の裏側で颯がニコニコと笑っている姿が見えたーー
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珀錏(プロフ) - よっしーさん» コメント有難うございます。この話は短編でも必ずハッピーエンドにと書いたお話です。感動してくださったなら感無量にございます(*´ー｀*) (2017年9月24日 23時) (
レス) id: 164f6ccbe4 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - こんばんは(//∇//)作者様のお話全て面白いです！この話は感動しました(^-^) (2017年9月24日 23時) (レス) id: f0044d0026 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 追いかけるよ〜どこマでもね！！キャハハハハハハはハハハハハ！！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
珀錏(プロフ) - 闇夜さん» ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!別作品に撤退だ！← (2016年8月11日 15時) (レス) id: 7363f9ebdb (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 暗殺闇討ちお手のもの！！覚悟！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀錏 | 作成日時：2016年7月30日 16時
