仕方無いから非常食だ ページ18
「…あんたたちなんか…仲直りするもんか…非常食にしてやる…」
仲直りなんて綺麗に出来ない、そんなに簡単に出来るものじゃない
鶴丸「非常食って…あれは痛いな…」
三日「痛いで済むものか、死ぬぞ？」
鶯丸「と言うかあれだけ食べても腹も膨れてないが？」
一期「まさか幾らでも食べれるとか？」
「ふふふ、幾らでも食べれるよ、どう？怖い？」
一期「…凄いですね、どんな体の構造を？」
「…え」
鶯丸「しかし、幾らでも食べれるとは…満腹感は得られないということか？」
「…いや…別にそんなわけじゃ…本来はちょっと血があれば事足りるし…」
三日「では日頃のあれは過食であると？」
「…そ、それは…」
鶴丸「食べすぎも体に良くないぞ？」
「…」
何なんだ、お節介すぎる←
一期「ちなみ本当に必要な量の血とはどれくらいなんですか？」
「…えぇ…考えたことないけど…多分、これくらい…」
湯飲みを持ち上げる
鶴丸「…なんてこった…」
三日「…それをあんなに…」
鶯丸「その量で一日分か？」
「…いや…一年くらい…」
一期「…なんということでしょう…」
「…何をそんなに驚いてるの…毎日食べるようになったのは…颯に合わせてだったわ」
鶴丸「…あぁ、人間は毎日食べるのが当たり前だからな」
「…毎日、川で魚を採ったり、山で猪や熊を狩ったわ…本当に退屈しない…楽しい時間だった」
三日「…」
「…私は人間のことをよく知ってるわ…誰よりも知ってる自信がある。…けど、滑稽よね…その人間に酷似してるのよ、今の私は」
寂しい、悲しいと宣う姿なんて本当に人間そのもので愚かしい、人を転がすつもりが自分が人じみた感情に転がされて傷付いてるなんて
鶯丸「…後悔しているか？その日々のせいでこうなったのだと」
「…後悔…」
確かに、あの時気紛れに拾ったりなんてしなければ、私は今も自由気ままに人を操って高みの見物をしていたのかもしれない。…独り寂しく、愛も知らずに
「してない…颯を拾って、一緒に過ごした日々は何より大事なものだから」
颯に教えたことは沢山あるけれど、それと同じくらいに颯に教えてもらったことがある、きっと独りでは永遠に理解できなかったことばかりだろう
一期「それは安心しました。A殿は滑稽だなんてことはありませんよ。自らを見失ってはいないのですから」
鶴丸「そうだぜ？楽しいとか幸せだとか言う気持ちもあるんだろ？」
「…五月蝿い、非常食め」
鶴丸「…A…俺への当たりが強くないか？」
…べ、別に仲直りとかじゃないから！→←私が欲しいのはあの子だけ
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珀錏(プロフ) - よっしーさん» コメント有難うございます。この話は短編でも必ずハッピーエンドにと書いたお話です。感動してくださったなら感無量にございます(*´ー｀*) (2017年9月24日 23時) (
レス) id: 164f6ccbe4 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - こんばんは(//∇//)作者様のお話全て面白いです！この話は感動しました(^-^) (2017年9月24日 23時) (レス) id: f0044d0026 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 追いかけるよ〜どこマでもね！！キャハハハハハハはハハハハハ！！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
珀錏(プロフ) - 闇夜さん» ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!別作品に撤退だ！← (2016年8月11日 15時) (レス) id: 7363f9ebdb (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 珀錏さん» 暗殺闇討ちお手のもの！！覚悟！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珀錏 | 作成日時：2016年7月30日 16時
