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「男性の人口が最近また急速に減少し始めた。このままだと、いつか人の世はだめになってしまうだろう。これはなんらかの呪いだ。いい加減手掛かりを掴みたい。そういった情報を探すとためにも、行ってきてくれないか？」
期待しているぞと、そんな風に言われて断れる方法があるなら教えてほしい。
「わかりました。へっぽこなりにがんばります…」
力なく返事をしたわたしを見て彼女は満足げに笑った。
＊＊＊
そういって新吉原に送り込まれてから早1ヶ月。いまのところ雑魚妖しかでないため、なんとかやってけている。楼主さんはとてもいい人で、裏方手伝ってくれればいいから〜と楼の表の方には一切出なくていいと言ってくれた。本当にありがたい。
けれど、さすがにみんなが忙しく走り回っているなか自分だけ裏方にいるのは申し訳ないため、最近は表の方もちょくちょく手伝うようになっていた。
「Aちゃ〜〜ん！これ睡蓮の部屋に持って行って〜〜！」
「はーい！今行きますねー！」
ほかの女の子達と打ち解け始めたことに嬉しさを感じ、わたしこの仕事むいてるのかななんて考えながらちゃくちゃくと仕事を進めていった。
＊＊＊
お客も入りきり落ち着きが出始めた頃、私は普段来ない建物の奥に来てしまい、プチ迷子になっていた。
「調子乗りすぎた…」
とぼとぼとうす暗い廊下を歩いていると奥にほかより装飾が豪勢な部屋が見えてきた。
「(絶対ここお高い人がいるとこだ…。はやくみんなのところ帰ろ…)」
どうやらこのまま行くと行き止まりのようなので来た道を戻ろうと振り返った。すると、独特な、人間のものではない、気配を感じた。
「(妖！？)」
それもいままでの雑魚ではない。いつもは気配を消しているのだろう。今感じた気配も消えてしまっていた。これは、結構な力の強い妖だ。中の人が無事かわからない。ビビりつつもその気配を感じた部屋の扉を勢いよく開けた。
「大丈夫ですか？！」
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まつり(プロフ) - めちゃくちゃ好きな感じのお話で今後がすごく楽しみです！お身体に気を付けて更新ファイトです！！！ (2020年4月26日 0時) (
レス) id: dc65f13ca7 (このIDを非表示/違反報告)
しおた(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» ありがとうございます！拙い作品ですが、頑張ります！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 4a32e0fe09 (このIDを非表示/違反報告)
わたぐもちゃん@推しが尊い連盟(プロフ) - すごく素敵な作品ですね！！！妖とかいろんな世界観が素敵で………応援してます！ (2020年4月5日 11時) (レス) id: f4327bfb3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおた | 作成日時：2020年4月4日 22時
