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いままでの浮遊感が突如消え、ぽすんと布団のようなものの上に降ろされた。目を開けると先ほどの2人と2日前の2人がいる。部屋を見たところここはわたしがお世話になっている楼のようだ。こいつらに連れ戻されたのか。不審がっていると緋色の髪をした彼が騒ぎ出した。たしか、坂田とか言っていた気がする。


「うらさんうらさん!!早く話すすめようや!!」


「わかってるよ!落ち着けって」


なにを言われるのかと身構えていると不意に翡翠の目をした彼がその綺麗な目からぽろっと涙を流した。


「えっ?な、なんで泣いてるんですか…?」


ほかの3人も暗い顔をしてしゅんとしているように見える。ほんとになんなんだ…。

すると彼はそのまま話しを続けた。

「実は俺たち、呪いをかけられてるんだ」

「の、呪い??」

「ああ。その呪いのせいでここに縛られていて、もといたところに帰れない。力も満足に使えない。」

「は、はあ…」

わたしにどうしろとという感じだが、ここにずっといると言うのは気の毒な気がする。

「そこでお願いがあるんだ」

「お、お願い?」

その真剣な雰囲気に思わず身構える。

「俺たちに手を貸して欲しいんだ。」


「手を貸す…?」


「ただでとは言わない。男が減ってる原因探ってんだろ?それに関して手を貸す。しかもお前が危険なときは守ってやる」


「そんなこと言われたって…」


しぶっていると緋色の彼が目に涙をためてこちらをみつめてきた。


「それじゃあ俺たち、ずっとここから出られへんの…?もう遊女として好きでもないやつの相手するのいややねん。なあ?助けてや」



「ひどいやつや…」


「見捨てるんですか…?」



続けて藤色の彼と琥珀色の彼にも口々にそう言われた。
そのしおらしい姿にうっと狼狽えてしまう。
それは確かに可哀想すぎるかも。考えてみれば自分1人よりもこの4人の力もあった方がいい気がする…。敵意がなくて力が強い妖のようだし…。

よし!と決意し顔を上げ4人の方を向いた。


「わたしのことも手伝ってくれるなら、あなた達に協力する!」



「ほんとに??俺たちと約束することに同意してくれる?」


そう言って手を差し出してきた。
確認するような妙な言い方にん?と不思議に思ったが彼の手をすでに握り返してしまっていた。

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まつり(プロフ) - めちゃくちゃ好きな感じのお話で今後がすごく楽しみです!お身体に気を付けて更新ファイトです!!! (2020年4月26日 0時) (レス) id: dc65f13ca7 (このIDを非表示/違反報告)
しおた(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» ありがとうございます!拙い作品ですが、頑張ります! (2020年4月7日 17時) (レス) id: 4a32e0fe09 (このIDを非表示/違反報告)
わたぐもちゃん@推しが尊い連盟(プロフ) - すごく素敵な作品ですね!!!妖とかいろんな世界観が素敵で………応援してます! (2020年4月5日 11時) (レス) id: f4327bfb3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおた | 作成日時:2020年4月4日 22時

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