65 ミキとヨナ ページ27
放心状態のヨナをハクが支え、ミキの家でもある役場に連れていった。
＊＊＊
ミキ｢少し落ち着いたかしら？｣
ミキが淹れたてのホットミルクを静かに置いた。(人1)とハクには2人で話をしたいとお願いして、別室で休んでもらっている。なかなか(人1)は離れなかったが、ハクが無理やり連れていった。
ヨナ｢…ええ、ありがとう｣
ミキ｢感動の再会って感じにならなくて残念だけど、久しぶりに見た顔があんな顔じゃ悲しいわ｣
ミキは肩を竦めて苦笑いした。ヨナはごめんなさい、と消えるような声で返事をした。
ミキ｢…これはカンだけど、スウォン様が何か絡んでるのかしら？｣
ヨナ｢────ｯ!!｣
ヨナは驚いた様子でミキを見つめた。そしてあの2人から聞いたのね、と切なげな表情を浮かべた。
ヨナ｢あの人と───スウォンと会ってしまったの、さっきの道で。私、どうしていいのか分からなくて、体が動かなくて…逃げたいけど逃げたくなくて…憎いのに、憎いはずなのに…、私は何も出来なかった…！｣
ヨナはボロボロと涙を流した。強く握りしめるその小さな手を、ミキは優しく包み込んだ。
ミキ｢ヨナが何も出来なくてよかった…｣
ヨナ｢え…？｣
ミキがホッとした表情でヨナを見る。
ミキ｢ヨナが復讐をしたくて弓を練習してることも2人から聞いたの。正直あの2人がそれを許したのが驚いたけれど…｣
ミキはヨナの目を真っ直ぐ見つめて言った。
ミキ｢ヨナ、迷いがあるのなら今すぐに弓を捨てて。きっとこれから先貴方を苦しめてしまう…｣
ヨナ｢…｣
ミキ｢それに…ヨナにとって今は憎くても大切な過去は確かにあったはず…復讐をやめてとは言わないけれど、ヨナが危険な目に遭うのは私が苦しいわ｣
ミキは苦笑いをして冷めたコーヒーを一口飲んだ。
ヨナ｢…うん、みんな私の事を第一に考えてくれているのよね、痛いほどよく分かってる。でも、でもねミキ。私はどんなに危険な目に遭っても、これは私の使命なの…まだ少し怖いけれど…何も出来ないただのお姫様ではいたくないの！｣
ミキ｢ヨナ…｣
《ギュッ》
ヨナ｢ミキ…？｣
ミキ｢強く…なったね…ヨナ姫｣
ミキはヨナを抱きしめる腕に力をこめて、自分の顔が見えない様にした。思わず溢れた涙を隠すために…
ミキ(ヨナはきっと、まだ迷ってるのかもしれない。でも、あの燃えるような目がその意志を表しているんだわ…)
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ネコまんま(プロフ) - nonsukeさん» ありがとうございます!!!思っていたよりも受験生って忙しいんですね^^;更新大分先になってしまいますが、待っていてくれると嬉しいです！受験頑張ります！！ (2017年7月31日 14時) (
レス) id: 12b0058a67 (このIDを非表示/違反報告)
nonsuke(プロフ) - 受験頑張ってください！更新待ってます。 (2017年7月25日 15時) (レス) id: c9b6a8e740 (このIDを非表示/違反報告)
ネコまんま(プロフ) - ☆ぴぽ☆さん» ありがとうございますっ！でも近々また更新が停止してしまうかもしれません(＞＜。でも皆様の応援に出来る限り答えられるように頑張ります(p`･ω･´q) (2016年11月20日 0時) (レス) id: 12b0058a67 (このIDを非表示/違反報告)
☆ぴぽ☆(プロフ) - 更新待ってました！！がんばってください！ (2016年11月19日 18時) (レス) id: bb57cd639a (このIDを非表示/違反報告)
ネコまんま(プロフ) - 琉亜さん» お待たせしてしまって申し訳ありません(´；ω；｀)これからも出来る限り書かせて頂きたいと思ってます^^*応援よろしくお願いします！<(_ _)> (2016年11月19日 17時) (レス) id: 5d8f503082 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコまんま | 作成日時：2015年12月30日 21時
