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「ねぇねぇ、上城ってどんな学校だったの！？」
「黒輝さんって文型？理系？それとも体育会系？」
「バレー部来ない！？楽しいよ！」
「え、えっと……」
あたしは今質問攻めになっている。
編入生なんて珍しいと思うし、しょうがないんだろうけど。
でも、あたしはどの質問から答えたらいいのだろうか。
「まったまった！Aちゃん困ってるよん！順番順番」
花梨がフォローしてくれた。結構助かる。
「あ、ゴメンね？えっと、じゃあ何部入る？」
なるほど王道だよな。
それに白恋なんて部活たくさんあるだろうし。
「一応サッカー部」
「サッカー部！？」
その場に居た女子数人全員に驚かれる。
そんなに驚くことだろうか。
「いやあ、サッカー部入る女子って珍しいんだよん。
入っても、皆やめちゃうし」
花梨があたしが「？」を浮かべているのに気づいたのだろうか、
様子を見てフォローしてくれる。
花梨が言ってくれたことはさっき吹雪さんに聞いたことだ。
やっぱりそうなんだ。サッカーってやるのも楽しいけど、見るのも面白いのにな。
「でも、黒輝さんってマネージャーやるって感じしないなー」
「え？選手だけど」
さっきより大きい声でみんなが「え！？」と驚く。
その時、近くに座っていた男子の体が大きく弾んだ気がした。
あれ？あいつ、どこかで見た気が……。
「でも、白恋って女子選手大丈夫だっけ？」
「あ、それは既にコーチに確認済み」
「仕事早っ！？」
仕事が早いというか、たまたま吹雪さんにあった。というほうが正しい。
でも本当にあれは運がよかったと思う。これで運使い果たしてるかもしれない。
そんなことを思っているのもつかの間、チャイムが鳴る。
すると「また後で話し聞かせてね！」と言い残し、皆が席に戻っていった。
「Aちゃんって本当に面白いよね〜」
「そんなことないと思うけど」
どこら辺でそう思ったのだろうか。
さっぱりわからなかった。
「ううん、面白いって！」
ちょうど花梨がそういい終わったところで先生が入ってきた。１時間目は数学だったっけ。
あ、この先生ハゲてる。少し笑いそうになった。
「女子選手……か」
誰かがそうつぶやいてるのも知らず、のんきにそう思うあたしだった。
(期待も不安もあったけど、不安はなぜか飛んでいて)
(結構、楽しくなるんじゃないかなって思えたんだ――)
新しい生活の幕開け
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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アス(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい！ (2016年3月15日 16時) (
レス) id: 373a0d5d7e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - ナイトさん» 男勝り主大好きなんですよ。応援、ありがとうございます。 (2014年3月30日 11時) (レス) id: 7bd27d5758 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 主人公さんの男まさりのところがカッコイイ です！白恋の日常が楽しみで仕方がないです！これからも頑張って下さい！ (2014年3月27日 18時) (レス) id: b38d9252c9 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - あおのあさん» サンキュー！コメ嬉しいよ (2013年11月24日 11時) (レス) id: 0dc4a9fb00 (このIDを非表示/違反報告)
あおのあ(プロフ) - 新作おめでとう!! (2013年11月24日 1時) (レス) id: 9f84e644c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋼夜 | 作成日時：2013年11月23日 22時
