第２話 新しい生活の幕開け ページ8
「白恋ってデカイよな」
「あたしもそれ思った。まあ、上城がちっさいだけなんだと思うけど」
今は一緒のクラスになることになった山田と担任の水木先生と教室に向かっている。
ちなみにクラスは２−２。
この学校は１学年５クラスもあるみたいで、それを聞いたあたしたち、元上城生は目を見開いた。
東京の学校とかはもっとクラスあるみたいだけど、あたしたちの学校なんて１クラス１０数人という１クラス分にも満たない学級で生活していたのだ。驚いて当然だろう。
「ふふっ、多い人数でなれないと思うけど、皆良い子たちだから安心してね」
「はい！」
山田とあたしの声が重なる。
そして、新しい学校生活に目を輝かせていた。
・
「皆も知ってると思うけど、今日は編入生が来ています。うちのクラスは２人。
知らないことばかりだと思うから、皆仲良くしてあげてね」
教室がざわつく。
「人、いっぱいだな」
「お、おう」
教室と一枚のドア越しに立っているあたしたち。
やばい緊張してきた。
せめて転んだり、噛んだりしなければ何とかなる。
転ぶなんてしたらドジっ子だと思われるだろう。
本当にそんなキャラだったらまだしも、あたしはあいにくそういうキャラじゃない。
「入ってきて」
あたしを先頭に教室に入る。
おい、山田。緊張してるのはわかるけど震えすぎだ。
皆お前に視線が行ってるぞ。あたしとしては助かるけど。
「では、自己紹介お願いします」
そう言うと先生が黒板にあたしの名前を書き始める。
じゃあ、やっぱりあたしからか。
誰にも気づかれないように小さく深呼吸をする。
もしかしたら、隣の山田は気づいてるかも……って、緊張しすぎて気づいてもないな。
「黒輝Aです。田舎の学校だったんでわからないことばかりですが、
仲良くしてくれると嬉しいです。よろしくお願いします」
ペコリとお辞儀をする。すると拍手をしてくれた。
よかった、転んだり噛んだりしなくて。
「では次、山田君お願いします」
山田大丈夫か？と心配になる。
コイツは緊張するとかなり不安定になる。
ちなみに中学校の歌の発表で歌いきったら倒れてしまったほどだ。
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アス(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい！ (2016年3月15日 16時) (
レス) id: 373a0d5d7e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - ナイトさん» 男勝り主大好きなんですよ。応援、ありがとうございます。 (2014年3月30日 11時) (レス) id: 7bd27d5758 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 主人公さんの男まさりのところがカッコイイ です！白恋の日常が楽しみで仕方がないです！これからも頑張って下さい！ (2014年3月27日 18時) (レス) id: b38d9252c9 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - あおのあさん» サンキュー！コメ嬉しいよ (2013年11月24日 11時) (レス) id: 0dc4a9fb00 (このIDを非表示/違反報告)
あおのあ(プロフ) - 新作おめでとう!! (2013年11月24日 1時) (レス) id: 9f84e644c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋼夜 | 作成日時：2013年11月23日 22時
