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「それで、Aちゃんはサッカー部に入るつもり？」
職員室に案内してもらうことになってから、少しの沈黙を吹雪さんが破った。
「はい。あ、もしかして女子は選手ダメだったりします？」
実は心配していた事だった。
白恋は上城なんかと違ってサッカー有名だし、
２軍まであるってうわさだったから、正直心配だったのだ。
小学校の時もサッカーチームに入ろうとしたが「女子だから」という理由でキッパリ断られた。
そうしたらすねて、サッカーで有名な知り合いに東京まで行って数日間教えてもらった覚えもある。
あの時のことを思い出すと少し恥ずかしい。
「女子も大歓迎だよ。でも、あいにく女子部員は居ないけどね」
本気でホッとした。
断られたらどうしよう。なんて思っていたものだ。
でもあたしは、吹雪さんの言葉に疑問を抱いた。
「女子部員ってことは、マネージャーもですか？」
「女性選手」ではなく、吹雪さんは「女子部員」といった。
つまり、選手どころかマネージャーですら居ないんじゃないかと思ったのだ。
「うん。最初は数人ばかり居たんだけど、皆やめて行っちゃってね」
マネジャーがいないってかなり大変だろうと思った。
上城ですらマネージャーは居たのだ。....選手たったの６人だったのに。
あれは本気で助かった。いなかったらあたし一人でやってただったろうに。
そのマネージャーに白恋でも頼みたいところだが、あいにく別の学校に行ってしまった。
「じゃあ、マネージャーの分はどうしてるんですか？」
タオルの洗濯とか、ドリンクの準備だとか、いろいろあるだろう。
「選手に我慢してもらってるよ。タオルは全部私宅で洗濯。
ドリンクは多めに家から持ってもらえるようにしたり。
あ、怪我の手当てとかは保険の先生にまかせっきりだね」
それって選手というか、選手の親が大変な気がする。
親だって他にやることはたくさんあるのだ。
あたしなんか孤児院に住んでるからよくわかる。
ほとんど「佐々木まり」さんって人とお手伝いさん数人でやっているのだ。
まれに、園の卒業生とかも手伝いに来てくれたりはするが、それでも十分大変だろう。
だから、受験生でもなく高校生でもないあたしがいろいろ手伝ったりしてる。
受験生になってもできる限りはするつもりだけど。
「なんなら、あたしマネージャーもかねてやりましょうか？」
「え？」
吹雪さんはキョトンとした。
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アス(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい！ (2016年3月15日 16時) (
レス) id: 373a0d5d7e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - ナイトさん» 男勝り主大好きなんですよ。応援、ありがとうございます。 (2014年3月30日 11時) (レス) id: 7bd27d5758 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 主人公さんの男まさりのところがカッコイイ です！白恋の日常が楽しみで仕方がないです！これからも頑張って下さい！ (2014年3月27日 18時) (レス) id: b38d9252c9 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - あおのあさん» サンキュー！コメ嬉しいよ (2013年11月24日 11時) (レス) id: 0dc4a9fb00 (このIDを非表示/違反報告)
あおのあ(プロフ) - 新作おめでとう!! (2013年11月24日 1時) (レス) id: 9f84e644c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋼夜 | 作成日時：2013年11月23日 22時
