第５話 明日が待ち遠しくて ページ22
「はぁ、疲れたー」
「だろうね、でもすごかったよ！」
「サンキュ」
無事入部テストを終えたあたしは、今日は編入初日だし、疲れただろうから練習は明日の朝練から。とのことで帰宅中である。
入部テストに受かってよかった。しかも一軍、とにかく嬉しい。
「最後のは面白かったね〜、吹雪さんが止めてなかったら克也ちゃんずっと追いかけてたよ」
「あれは疲れた...」
あたしが最余計なこと(？)を言ったせいで白咲にずっと追いかけられていた。
吹雪さんが止めてくれたから１０分くらいですんだものの(それでも長い)編入初日、しかも入部テストを受けたあたしにとってはかなりの疲労だ。
明日朝練７時半からだっけ？起きられるといいけど。
というか、吹雪さんが止めてくれなかったら一体何時間続いていたんだろうか。
...流石に何時間はないだろう。何十分？それでも恐ろしい。
雪村はただ単に笑っただけ、正直あいつには申し訳ないと思っている。
今日も一応謝ったけれど、明日改めてもう一度言っておこう。
...というかあたしが悪いのか？あいつがあたしのことを悪く言ったのが元の発端だ。
それを許してやる条件に前髪の件を出しただけじゃないか。
「でもAちゃん足速いんだねー！ビックリした」
「ずっと全力だとバテるけどな」
だから緩急をつける。
「じゃあ短距離派？」
「どうだろ、女子相手になら体力的には長距離でもオッケーだと思うど」
普段が男子相手なのだ。
男子にはパワーだけでなくスタミナも劣る。
だから、女子と比べるなら、もしかしたら体力あるほうなのかもしれない。
サッカーってずっと走ってるし。
「花梨は長距離派？」
「ううん、部活もやってないし、スポーツやってる人よりは体力ないから短距離派」
「毎日走ってるんだけどねん」と付け足す花梨。
確かにそうかもしれない。やってる部活はかなり徹底的にやっている。
サッカー部以外の詳しいことは知らないけれど、バスケ部のコーチは鬼コーチだって今日誰かが言ってた。
「あ、あたしこっちなんだ」
花梨がまっすぐ行こうとしたので、花梨を止める。
あたしは右に行かなきゃ行けないのだ。
「そっか、上城村のほうだもんね」
「そういうこと」
・
村なのだ。
だから学校も小さいし、人数も少なく面積もせまい。
面積がせまいから白恋ともそう遠くない、ってのもあるけど。
「またねー！」
「うん。また明日」
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アス(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい！ (2016年3月15日 16時) (
レス) id: 373a0d5d7e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - ナイトさん» 男勝り主大好きなんですよ。応援、ありがとうございます。 (2014年3月30日 11時) (レス) id: 7bd27d5758 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 主人公さんの男まさりのところがカッコイイ です！白恋の日常が楽しみで仕方がないです！これからも頑張って下さい！ (2014年3月27日 18時) (レス) id: b38d9252c9 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - あおのあさん» サンキュー！コメ嬉しいよ (2013年11月24日 11時) (レス) id: 0dc4a9fb00 (このIDを非表示/違反報告)
あおのあ(プロフ) - 新作おめでとう!! (2013年11月24日 1時) (レス) id: 9f84e644c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋼夜 | 作成日時：2013年11月23日 22時
