第３話 勝負前の暖かさ ページ12
「今日の授業はこれにて終了！」
「一日が長い……」
前者は花梨、後者はA。
やっと６時間目も終わり、皆はそれぞれの部活、一部はそのまま帰っていく。
今日はほんとに疲れた。
体育が無くてほんとによかったと思う。
体育なんてあったら入部テストどころじゃない。
「あ、そういえば入部テストって今日なのかな」
「テスト！？そんなのあるの？」
「うん、まあ白恋だし納得はいくけどな」
そういえば中田と加藤どうするんだろう。
サッカー部入るのかな。
中田と近藤は上城でもサッカー部だった二人だ。
田中は同級生で、近藤は下級生。
二人とも、サッカー大好きだから入るかもしれない。
「……あのさ、サッカー部ついてってもいい？」
「あたしはいいけど……って、サッカー興味あったの？」
「まあね」と笑う花梨。
興味あったなら早く言ってくれればいいのに。
「あたしスポーツ全般やってみてはいたんだけど、
さっき言ったみたいに他はしっくり来なかったんだよねん。
でもサッカーだけは試したこと無くて。
ほら、サッカーって男の子のスポーツって感じじゃん？
やってみようかなって思ったことはあったんだけど、サッカー部入る女の子、皆やめちゃうし。
でも、Aちゃんがサッカー部入るって聞いてやっぱり女の子でもサッカーやっていいんだなって。
だから見学だけでもしてみようかなー、なんて」
そうか、やっぱり皆サッカーに全く持って興味が無いわけじゃなかった。
ちょっと抵抗があるだけで、でも、きっかけさえあればサッカーが好きな子、増えてくれるんじゃないか。って、花梨の話を聞いて思えたんだ。
「当ったり前！女子だってやっていいに決まってるって。
見学もコーチの吹雪さん、許してくれると思うし、行こうぜサッカー部！」
「うん！案内するよ、部室！」
大きく返事をする。
Aはもちろん、花梨も花梨で嬉しかったのだ。
自分がこんな話をしたのはAが初めてで、しかもその話を聞いて喜んでくれた。
「(あたし、サッカー好きになれるかもしれない)」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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アス(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい！ (2016年3月15日 16時) (
レス) id: 373a0d5d7e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - ナイトさん» 男勝り主大好きなんですよ。応援、ありがとうございます。 (2014年3月30日 11時) (レス) id: 7bd27d5758 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 主人公さんの男まさりのところがカッコイイ です！白恋の日常が楽しみで仕方がないです！これからも頑張って下さい！ (2014年3月27日 18時) (レス) id: b38d9252c9 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - あおのあさん» サンキュー！コメ嬉しいよ (2013年11月24日 11時) (レス) id: 0dc4a9fb00 (このIDを非表示/違反報告)
あおのあ(プロフ) - 新作おめでとう!! (2013年11月24日 1時) (レス) id: 9f84e644c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋼夜 | 作成日時：2013年11月23日 22時
