85.交渉 ページ41
「明後日の祝典に紛れて宝石化の個性を持った彼女を攫い、自分の国のもんにしようとしてるやつが来る」
「はァ...！？」
「そんな深刻な話なんですか...！」
「どこの国の奴かもわかんねェけど、直接そんな内容が書かれた手紙が届いた。相当舐められてるらしい」
なんと、話が大きくなったものだとぼんやり思いながらも誤魔化しきれず体が強ばる。
「なら余計に行かせるわけねェだろ！｣
「そこでだ、祝典に来た彼女のところに来たそいつをとっ捕まえてどこの国からなのか吐かせる。友好国として接してきた国なら...尚更暴いて潰さねェとだからな」
「それってどのみちAさんを利用することになるんじゃ...」
「...そうなる」
「そうなる、じゃねェんだよ...！！」
「ば、爆豪さん...！」
轟の襟を掴みあげた爆豪にAは慌てて窘めようと彼の腕を引くが如何せん力が強くビクともしない。
「何も事が起きるまで手放しに見てるわけじゃない。俺やクソ親父を使って安全は確保した上でだ」
爆豪に睨みつけられたまま話し続ける轟だが、クソ親父と言うのは現王のエンデヴァーの事だろう。
「こっちから頼んでる身だ。事が終わったら相応の報酬...なんでも望むものをやる」
「なァにが報酬じゃボケ」と吠える爆豪を横目に、Aはどうすべきかと思案していた。
そもそも向こう側はそんな手紙を送ってきているが、Aが祝典に来るということ自体はそもそも考えていないはず。
向こうはこちらが王城にいようがいまいがAをどうにでも出来る確証があるのだろう。
「わかりました。祝典行きます」
「は」
Aの返事に途端に爆豪が視線を寄越してくるが、彼もわかってはいるのだろう、自分が出席するかも分からない祝典を狙って手紙を出されている時点で。
だからか特に怒鳴る様子もなく呆れたような溜息をひとつ。
「オイ半分野郎」
「なんだ」
「コイツ連れてく気なら俺も行かせろ」
轟は何やら思案する様子を見せたかと思えばすぐに「分かった」と小さく頷いた。
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Panda - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年10月11日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 続きも読めて嬉しいです♪ 傍にいて守ってくれる十傑かっちゃんカッコイイし、安心します(*´艸｀*) (2020年5月12日 18時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！また新たな展開にドキドキハラハラで目が話せません…！！話や設定も面白くて、かっちゃんカッコ良くて、夢主さんも可愛くて好感持てます(*´∀｀*)とても好きです…！続きも楽しみにしております♪ (2020年5月11日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
はこ(プロフ) - 花帆さん» はわー！！！頑張ります〜！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 7ba8c7d6b1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！十傑かっちゃんとのこの後の展開もドキドキします…/// これからも心地よいペースでの更新を応援してますね(*´ω｀*) (2020年4月27日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はこ | 作成日時：2020年3月3日 12時
