48.感情 ページ4
麗日と二人でお風呂に入って、それから割と早く上がったのだが。
｢...う、麗らかボディ......｣
Aは夜になるまでリビングに撃沈していた。
既に緑谷と麗日は帰ってしまったというのに、風呂で目にした自分と麗日の体型格差が酷いものでなんとも言えない。
何も言わない爆豪は｢何してんだ｣と一度だけ声をかけてきたが｢体型格差社会の闇を見ました｣とぼやくAにこれ以上声はかけまいとしているらしい。
それでも隣に座っていた彼がふと立ち上がった。
｢...爆豪さん？｣
｢一度着替え取りに家に帰る。すぐ戻ってくるから無理に動くんじゃねェぞ｣
｢服ですか？わざわざ面倒まで見てもらってるのに、服くらい貸しますよ｣
｢まずお前の服を俺が着られるわけねェだろ｣
｢いや、私の部屋の隣が物置みたいになってるんですけど男物の服がそこにあったはずです。爆豪さんの体格でも着れるかと｣
｢...は？｣
ぴくりと爆豪の眉間に皺が寄る。
どうやら｢男物の服がある｣ことに反応したらしい。
｢...お前、男慣れしてねェ癖に男いたのかよ｣
｢っえ！？｣
｢答えろ｣と声で脅しながら詰め寄られるが、別にそういうわけじゃない。
｢あ、兄ですよ！元々兄の部屋だったんです！！今は騎士団の寮に入ってしまって家には居ないんですけど...！！爆豪さんに貸そうとしてるのも兄の服です！｣
｢...兄？｣
｢そうです！！｣
じっと顔を凝視してくる爆豪の細まった目に、眉を下げて戸惑うAの顔がくっきり映っている。
もしかしてこれが嫉妬だとか焼きもちだとか、そういうものなのだろうか。
もし違うのであれば彼に失礼だけど、少し、ほんの少しだけむずむずとした感覚を覚えてしまった。
自分のことで彼の感情が動いてしまうことに恥ずかしいような、嬉しいような。
それでも疑わせてしまったことは確かなので信じてもらえるように、でも気恥しいから少しだけ、彼のシャツを掴んだ。
｢私に...その、す、好きって伝えてくれる物好きな人は、貴方だけ、ですよ｣
自分で言っておきながらまた赤らんでしまいそうな頬を必死に抑えて、やっとそう伝えれば、何も言わずに、しかし僅かに肩を跳ねさせてようやく彼はするりと離れた。
｢っあ〜...お前、もうさっさと返事寄越せよ。その様子じゃもう返事出てんだろクソが....｣
と、その代わり直後頭を抱えてしまったけれど。
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Panda - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年10月11日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 続きも読めて嬉しいです♪ 傍にいて守ってくれる十傑かっちゃんカッコイイし、安心します(*´艸｀*) (2020年5月12日 18時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！また新たな展開にドキドキハラハラで目が話せません…！！話や設定も面白くて、かっちゃんカッコ良くて、夢主さんも可愛くて好感持てます(*´∀｀*)とても好きです…！続きも楽しみにしております♪ (2020年5月11日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
はこ(プロフ) - 花帆さん» はわー！！！頑張ります〜！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 7ba8c7d6b1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！十傑かっちゃんとのこの後の展開もドキドキします…/// これからも心地よいペースでの更新を応援してますね(*´ω｀*) (2020年4月27日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はこ | 作成日時：2020年3月3日 12時
