68.試運転 ページ24
「とりあえず私の開発したベイビー達を持ってきます！」
家前に置いてきたらしい魔具を取りに行った発目を横目に、ふと発目をここまで案内してきた麗日がこちらを見る。
「...あの時相談に来てくれた告白の相手って、もしかして爆豪君のことなん？」
「そっ...れは...！！」
「そうなんですけど」と萎むAの言葉に口角を上げる麗日。
そこでようやく爆豪が腕を緩めてくれた。
「その様子だと上手くいったみたいだね。よかった！」
恥ずかしいが屈託ない麗日の笑顔が身に染みる。
本当に彼女は優しくていい人だ。
そして彼女は発目を案内しに来ただけなので、「仲良くしてね」と言い残し先に帰ってしまった。
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「お待たせしました、私の開発したドッ可愛い試用ベイビー達です！」
「これ全部ですか！？」
「また暴発すんじゃねェだろうな...」
室内に運ばれてきた魔具は大体手のひらサイズのものだが、木箱五つ分と想像していたより多い。
「魔具は好きですから試しに使うのもいいんですけど、私で良いんですか？」
「試運転して尚且つレビューをくれる方を探していたら、麗日さんからAさんを紹介されまして！ですからぜひ！」
そうしてから「じゃあまずこっちの箱から」と机の上に一つめの木箱が乗せられた。
中を覗き込んでみれば、その後ろで爆豪が多少警戒したように顔を顰めている。
感電させられた前のことを思い出してのことだろう。
「こっちはなんの魔具ですか...？」
箱の中から適当に魔具を一つ手に取る。
球体からパイプが一本突き出たような魔具だ。
「それはボタン一つで空気中の水分から飲み水を作れる魔具ですね！後ろのボタンを押してみてください」
「これですか？」
適当な器に向けてボタンを押してみると、発目のこの魔具の効果は確かなものらしく少しずつ水が出始める。
_________のだが、
「...どうやって止めるんですか？」
「あ」
「あ、ってなんですか！？」
「ほら見ろ欠陥品じゃねェか！！」
器から溢れた水は止まりそうにない。
どうやら水を出した後の事は考えられていなかったらしく、水がだばだばと床を濡らしていく。
とりあえず庭に出して放置。
水は地面がみるみる吸い込んでいく。
「...気を取り直して次行きましょうか！」
「まだやんのかよ...」
発目の言葉にうんざりした表情を見せる爆豪。
(この先が不安なんですけれど...！！)
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Panda - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年10月11日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 続きも読めて嬉しいです♪ 傍にいて守ってくれる十傑かっちゃんカッコイイし、安心します(*´艸｀*) (2020年5月12日 18時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！また新たな展開にドキドキハラハラで目が話せません…！！話や設定も面白くて、かっちゃんカッコ良くて、夢主さんも可愛くて好感持てます(*´∀｀*)とても好きです…！続きも楽しみにしております♪ (2020年5月11日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
はこ(プロフ) - 花帆さん» はわー！！！頑張ります〜！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 7ba8c7d6b1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！十傑かっちゃんとのこの後の展開もドキドキします…/// これからも心地よいペースでの更新を応援してますね(*´ω｀*) (2020年4月27日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はこ | 作成日時：2020年3月3日 12時
