66.甘い話 ページ22
顔がいやに熱い。
回されていた腕が少し怪しく腰を撫でてくるのも、耳に何度も小さな口付けをされるのも全部慣れそうにない。
「いーー...っっ、爆豪さん、そろそろ止めてくれませんか...！」
「体ガッチガチじゃねェか？」
「...っ！」
からかうように笑いながら、たまに優しく髪を撫でてくるのがより心臓に悪い気がする。
されるがままになってしまっているので抵抗の一つでも見せてやろうとするのだが唇の触れていた耳に、ふっ、と息を吹きかけられ体が跳ねてしまい逆に爆豪に喉で笑われる始末だ。
「あー...やめらんねェ」
不意に離されたかと思えば今度は一瞬体を持ち上げられ、今まで爆豪に背中を向けていたのだがそれを向き合うように膝のうえに乗せ直されてしまう。
その際に見えた彼の顔は心底楽しそうで、嬉しそうな表情を浮かべていた。
「...真っ赤、今日はこれで最後にしてやるから目瞑れ」
「...こ、今度はどこ触るつもりですか」
「いいからさっさと目瞑れ。いつまでもンな顔して言うこと聞かねェならもっとやんぞ」
「瞑ります...！」
爆豪の圧に目を瞑ってみれば、すぐさま頬を撫でられる感覚と腰にまた腕が回される感覚が伝わってくる。
視界が機能しないというのは、少し不安なので思わずこちらからも背に手を伸ばした。
すると直ぐに、爆豪は食むような口付けをAの口に落とした。
「ん...っ！？」
びくりと肩が跳ねる。それを押さえつけるように爆豪は口付けを離さず、もう片腕が後頭部を軽く撫でた。
浅くも深くもない心臓に悪い口付け。
きっと今目を開けたら、彼はまた至近距離から意地の悪いあの顔でこっちを見ているのではないだろうか。
頭の中が熱くて溶けそうだ、なんて考えているとやっと唇が離れていく。
それが少し惜しく感じてしまったのが、またなんとも。
「...は、なんつー顔してんだよ。まァた真っ赤」
「っば...！！！」
「体に力入ってねェぞ」
「腰抜けたんですよ！」
「今のでかよ？慣れろや、次は舌ぶち込むからな」
「舌！？」
からかうように舌を出してくる様を見て、より一層頬が熱くなる。
何を言うんだ、と未だ力の入らない手でべちべちと反抗すれば爆豪はなんでもないような顔で優しくAの髪を撫でた。
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Panda - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年10月11日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 続きも読めて嬉しいです♪ 傍にいて守ってくれる十傑かっちゃんカッコイイし、安心します(*´艸｀*) (2020年5月12日 18時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！また新たな展開にドキドキハラハラで目が話せません…！！話や設定も面白くて、かっちゃんカッコ良くて、夢主さんも可愛くて好感持てます(*´∀｀*)とても好きです…！続きも楽しみにしております♪ (2020年5月11日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
はこ(プロフ) - 花帆さん» はわー！！！頑張ります〜！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 7ba8c7d6b1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！十傑かっちゃんとのこの後の展開もドキドキします…/// これからも心地よいペースでの更新を応援してますね(*´ω｀*) (2020年4月27日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はこ | 作成日時：2020年3月3日 12時
