46.麗日お茶子 ページ2
傍でなんだかんだと世話を焼いてくれる爆豪を見ていて、彼は見た目とは裏腹に器用らしいことに気がついた。
巻いてくれた足の包帯はきっちりキツすぎない程度に綺麗で、料理だって完璧。
なんなら寝起きのAの食欲も考慮してか初めの食事の量は少なめで事細かにAの具合を確認する程の気配りっぷり。
思わず「どうしてそんなに世話を焼いてくれるんですか」と聞けば横目になんでもないような顔で「惚れてるから」と何ともこちらが恥ずかしくなってしまうような返事が返ってきてしまった。
「......ん？｣
そしてまたまた少し気になってしまった。
一週間寝てしまっていたそうだが、服も体も綺麗だ。
つまり誰かがそこまで面倒を見てくれたと言うこと。
「......！！？」
「...ア？んだよ。いきなりこっち向いて」
「...あの！服とかお風呂って...！？」
まさか、まさかと思うけれどそんな所まで爆豪に世話されているのではないかという危惧にいてもたってもいられない。
「ああ、それは______」
Aの慌てる様子に爆豪が答えようとするが、それより早く誰かがドアを叩く音が聞こえてきた。
誰かが家に来たようで爆豪は声を遮って立ち上がった。
気になる...そこだけは気になる...！！
「かっちゃんおはよう、Aさんの具合はどう？」
「さっき起きて飯食ってた」
「え！Aちゃん起きたん！？それ対面一番に言ってほしかった！」
「だから今言っただろうが！」
歩けないAの代わりに爆豪が玄関に出てくれたようだが緑谷の声が聞こえてくるが、それともう一人明るい女性の声。
一体誰が来ているのかと気になっていれば、廊下を慌ただしく走る音が間髪入れず近づいてくる。
そうしてAのいる部屋に顔を覗かせたのは茶髪の女性だった。
そうして目を輝かせたかと思えば彼女はAの手を掬いとるようにぎゅうっと握ってくる。
「お...おお〜！！起きてるところは初めまして！麗日お茶子っていいます！」
「え！？あ、AAです...！」
「わ〜！やっぱり声かわええ！」
「丸顔騒いでんじゃねェ！！」
ぶんぶんと腕を振り回されながら困惑気味に爆豪を見れば、彼は麗日を見て静かな溜息をひとつ吐いたところだった。
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Panda - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年10月11日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 続きも読めて嬉しいです♪ 傍にいて守ってくれる十傑かっちゃんカッコイイし、安心します(*´艸｀*) (2020年5月12日 18時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！また新たな展開にドキドキハラハラで目が話せません…！！話や設定も面白くて、かっちゃんカッコ良くて、夢主さんも可愛くて好感持てます(*´∀｀*)とても好きです…！続きも楽しみにしております♪ (2020年5月11日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
はこ(プロフ) - 花帆さん» はわー！！！頑張ります〜！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 7ba8c7d6b1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！十傑かっちゃんとのこの後の展開もドキドキします…/// これからも心地よいペースでの更新を応援してますね(*´ω｀*) (2020年4月27日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はこ | 作成日時：2020年3月3日 12時
