ハコヅメ！2

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早見くんと一緒に描き上げた絵を早速

藤さんと刑事課のみなさんに持っていく。

待ってました！と言わんばかりに

またみんなよってたかって私の絵を見るけど

誰も何も言葉を発しない。

山「…この絵が犯人ならすぐ捕まえられそうっすね。」

源「川合、どうだ自分で描いてみて。」

川「正直、このままだと似てないと思います。」

源「ダメか…。」

川「ただ、犯人は似顔絵より目が小さかったと思うんです。」

『目？』

藤「どうしてそう思うの？」

川「早見くん、目だけ何度も大きく描き直しするように言ってました。
他の部位は具体的に説明ができるのに目だけは"ギョロッとさせて"とか"もっと大きく"みたいな説明が抽象的で。」

牧「そういえば私の時も…。」

川「もしかしたら彼は、犯人に鋭く睨まれたせいで目が大きいイメージを持ったのかもしれません。」

『……誰かボールペン持ってます？』

源「ん。」

私の説明を聞いた加藤さんは、源さんからボールペンを受け取り、

私の絵の目元をボールペンで隠した。

藤「あっ。」

源「これ、安田大二郎(やすだだいじろう)じゃね？」

山「あ！」

『似てる…そっくり。』

川「誰ですか？それ。」

源「数年前強制わいせつで検挙したヤツ。」

山「え、でも今やりますか？あいつ弁当持ちのはずっすよ。」

川「弁当持ち？」

『執行猶予中ってこと。』

山「それに被害者高校生っすよね。あいつ根っからの子供好きです。」

源「いや、被害者かなり小柄だったな。」

北「鈴木、安田の写真出せ。」

鈴「はい。」

鈴木さんが出してくれた写真と私の描いた似顔絵を並べると割と似ている気がする。

川「これが早見くんが伝えたかった顔‥。」




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