ハコヅメ！2

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川「綾菜さん、ありがとう。これで聞き取り終わりだから。」

藤「お母さん、駐車場に迎えにきてくれてるんだっけ。」

『外まで見送るよ。』

そう告げると綾菜さんは静かに頷いた。

4人で外まで出ると外はいい天気だった。

藤「じゃあ、気をつけてね。」

『綾菜さんじゃあね。』

清「川合さん、これ。」

川「え？」

清「ずっと、見回ってくれてたんですね。
ありがとうございます。
…川合さんが犯人捕まえたって電話くれた日の夜、
あれ以来初めてちゃんと寝れました。
今日、久しぶりに部屋から出てお日様に当たったけど、
眩しくってクラクラしちゃいます。」

川「今日、もっと暑くなるって。だから、気をつけてね。」

清「はい。」

深くお辞儀をして綾菜さんは歩き始める、

その後ろ姿を見送りながら私は少し泣きそうになった。

『よかったね。』

川「はい。」

綾菜さんを見送った後私たちは再び刑事課に戻る。

藤「あんた、あの子の家毎日巡回してたの？」

川「はい、管内グルグル回ってる時に。」

藤「ふ〜ん。」

川「でも、なんで今日誰もいないんですかね。
いつもは強面博覧会状態なのに。」

『あー…。』

加藤さんが口を開きかけたその時ドアが開いてゾロゾロ人が出てくる。

川「えっ？え？！」

北「被害者は事件がトラウマになってるからな。
強面博覧会、見せんのも悪いだろ。」

川「聞いてたんですか？すいません！」

米「お前らだったな、
ひでぇ似顔絵を恥ずかしげもなく描いた上
俺の指示を無視して現場に行ったのは。
コマとしてはまぁまぁな働きだ。ご苦労だった。
犯人2人が全面的に自供した。
これで特捜解散だ！お疲れ。」

一同「お疲れ様でした！！」

吉「川合。」

川「はい。」

吉「お前の似顔絵が犯人逮捕につながった、よくやった。」

川「ありがとうございます。」

藤・A「『良く言うわ。』」

吉「お前、正式に似顔絵捜査官の研修を受けろ。」

川「え？？似顔絵捜査官…？」




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