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川「お願いだからトリオ変えてもらえませんかね。
私、今までひどいことしかされてないんですよ。
ガサ入れの時私が使えないからって現場から追い出すし
術化訓練でボコボコにするし、
疲れたからマッサージしろって命令するし
私が危険な目に遭っても無視だし。
もう嫌なことしか思い浮かばないんです!
あっ、でも1番ムカつくのはあれです、
"制服を着ている時くらい警察官の面構えでいろ"
っていう年寄りくさい説教!
そういうの強要するな、って思うんですよね。
あのマウンテンメスゴリラ!フェロモンキャット!」

そう叫ぶと川合ちゃんは

刑事課の中へ慌ただしそうに走って行った。

真向かいの会議室からはガタガタ、と物音と共に

桜「それ私の大事なゴリラと猫だし!」

と、怒った桜さんが出てきた。

あれ?とキョロキョロした桜さんが

私と藤さんを見つけ、動きが止まる。

桜「聖子ちゃん、A…。
2人とも、私やっぱり警察官辞めない。
死ぬ気でリハビリして、職場復帰するから。
だって、忙しい2人に
あんなアホな子の指導までさせられない。
私が根性叩き直すし…大丈夫、今度は私が助けるから。」

藤「……わかった、待ってる。」

藤さんの泣きそうな雰囲気はすぐ伝わった。

2人の間に確かな絆と信頼感があって、

その空気感に久しぶりに心が締め付けられる。

私が守りたくて奮闘していたのは

目の前で笑い合っている先輩たちの笑顔だった。

山「桜先輩。…桜先輩が戻ってきたぞ〜!!」

桜「いい!呼ばなくていいよ!」

山田さんが飛び出してきたと思ったら

刑事課の方々に呼びかけあっという間に桜さんを囲む、

呆れたように遠くから藤さんは見守っていた。

『私、やっぱりお2人の空気感大好きです。
いつか私にもそういう唯一無二の存在が現れるのかなぁ。』

藤「私がいるじゃん。」

『何言ってるんですか、藤先輩には桜さんがいますよ。』

藤「確かに桜は私にとって大事だけど、Aも同じくらい大事だよ。
あんたが何か事件や事故に巻き込まれたら真実がわかるまで調べる。」

そんな風に思ってくれてるなんて思わず、

私はつい照れ隠しで視線を逸らした。






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設定タグ:山田裕貴 , ハコヅメ , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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なこ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!山田さんとのやりとりの続き楽しみにしてたので、読めて嬉しかったです!引き続き応援してます!! (2022年10月5日 16時) (レス) @page33 id: 247691cc0f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - お話とっても素敵で、一気読みしてしまいました…!次の更新も楽しみにしています! (2022年10月1日 11時) (レス) @page32 id: 354ae59861 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き待ってます! (2022年9月16日 19時) (レス) @page32 id: b69c396b13 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 更新楽しみにしてます! (2022年9月5日 17時) (レス) @page32 id: f05da85961 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - この絶妙な更新間隔といい、次が気になる終わりといい見事に感情が振り回されてます。2人の関係がどうなるか楽しみです。 (2022年7月24日 1時) (レス) @page31 id: 6b4a195c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みい | 作成日時:2022年6月8日 0時

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