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「いや、甘い物買いすぎじゃね?」

『いいんですよ、たまの休みに羽を伸ばしたって。』

「藤先輩に見られたら一言は絶対言われそうだよな。」

『あー…、うん。バレないよう証拠隠滅ですね。
共犯なんですから山田さんもこれ食べ終わるまでは
部屋に戻っちゃダメですよ。コーヒーでいいですか?』

「うん。お願い。」

私はキッチンでコーヒーを淹れる準備を、

山田さんは買ってきたスイーツをテーブルの上に並べる、

その間、特に会話はない。

それでも全然気まずさはなくて、むしろ心地がいい。

もしかしたら色々捜査やなんやらで

沈黙の時間を共有している時間が多いから

その状況に慣れたっていうのもあるかもしれないけど。

「そういえばさ…、」

『はい。』

「あ、いや。なんでもない。」

『なんですか、そこまで言いかけたのに。』

「んー…、いや。なんでもない。」

『気になる言い方だなぁ、なんですか。
事件のことですか?』

「勤務外なんだから事件のことくらい忘れようぜ…。」

『だって、山田さんが変なこと言うからじゃないですか。』

私は二人分のコーヒを注ぎ、彼の前に置く。

彼はコーヒーを一口含み、

何やら苦虫を噛んだような顔をしている。

それを見ながら私も首を傾げながら

苦虫を噛み潰したような表情をしてしまう。

『あ、スプーンとフォーク出しますね。』

「Aってさ、好きな人からもらうなら
どんなプレゼントがいい?」

『……え?』






.

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設定タグ:山田裕貴 , ハコヅメ , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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なこ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!山田さんとのやりとりの続き楽しみにしてたので、読めて嬉しかったです!引き続き応援してます!! (2022年10月5日 16時) (レス) @page33 id: 247691cc0f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - お話とっても素敵で、一気読みしてしまいました…!次の更新も楽しみにしています! (2022年10月1日 11時) (レス) @page32 id: 354ae59861 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 続き待ってます! (2022年9月16日 19時) (レス) @page32 id: b69c396b13 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 更新楽しみにしてます! (2022年9月5日 17時) (レス) @page32 id: f05da85961 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - この絶妙な更新間隔といい、次が気になる終わりといい見事に感情が振り回されてます。2人の関係がどうなるか楽しみです。 (2022年7月24日 1時) (レス) @page31 id: 6b4a195c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みい | 作成日時:2022年6月8日 0時

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