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「今日、翔先輩は？」
山田さんは私の隣に座りながら聞いてきた
『先輩は今日非番なんで、私一人なんです』
「そうなんだ。じゃあ今日いつもより大変だったんじゃない？ 大丈夫？」
『いえ、そんな…！
私なんかより、刑事課の皆さんの方がよっぽど大変ですよ』
顔が良い上に気遣いもできるとか何？？
イケメンなの？
イケメンなのか？？
イケメンか。知ってた
「まあ俺らはこういうの慣れてるからね、そこまで大変ではないんだけど。
海月さんは無理しちゃダメだよ？」
『ぐっ……
はい、気を付けます』
あっぶない
山田さんの首コテンにやられるところだった
「あ、そういえばさ、俺が翔先輩の二個下の後輩だっていうのは知ってる？」
『はい。先輩から聞きました』
「あの人、警察学校のとき、めちゃくちゃ優秀なのになぜか全部のこと手抜きするっていうんで、後輩の間で有名だったんだよね」
『え、昔もだったんですか？』
「昔 "も" ってことは今も？」
『はい。仕事できるのに全然やろうとしないんですよね』
「めっちゃ分かる」
その後しばらく先輩の愚痴で盛り上がる
『でも先輩ってなんか無駄にカッコいいですよねぇ……』
「……例えばどんなところが？」
『…今回私が町山署の捜査に参加できたのは、先輩のお陰なんです。
この前、初めてわいせつ事案の対応したんですけど、私のやり方がまずくて、被害者の子のこと傷付けちゃったんです。
私、すっごくそのこと後悔してて、しばらくずっと凹んでて。
そしたら先輩が、町山署の合同捜査に参加できるよう取り計らってくれたんです。
今探してる被疑者が、私が管内で対応した被害者の子の加害者でもある可能性があるかもしれないって』
「…そうだったんだ」
『だから、何がなんでも被疑者を確保したいんです。
被害者の子のためにも、挽回のチャンスをくれた先輩のためにも』
そう言って山田さんの方を見ると、菩薩のような笑みを浮かべてこちらを見つめていた
これがホントのキラースマイルってやつか…！！
神々しい姿に思わず目を逸らしてしまう
「……翔先輩って、彼女いるのかな？」
『ああ、なんかいたことあるみたいですよ』
「マジで？」
『彼女って言うかは分からないんですけど、前バーで飲んでたら、隣に座ってた女の人といつの間にかLINE交換してて、いつの間にか一緒に食事行ってて、いつの間にか「私と仕事、どっちが大事なの！？」ってキレられて、いつの間にかLINEブロックされてたらしいです』
「…………なんだそれ」
『意味分かんないですよね』
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綾木 麗(プロフ) - ありがとうございます！😭😭めちゃくちゃ嬉しいです！！更新頻度低いですが、頑張ります！ (2021年11月23日 19時) (
レス) id: 5a575a9999 (このIDを非表示/違反報告)
あ - はじめまして！とても面白いです☺️続きが楽しみです！更新待ってます！ (2021年11月22日 7時) (レス) @page23 id: 945ef7e5c1 (このIDを非表示/違反報告)
綾木 麗(プロフ) - いちさん» ええええーーありがとうございますーーーコメントが何より励みになります！！めちゃくちゃ嬉しい…… (2021年9月30日 6時) (レス) id: 5a575a9999 (このIDを非表示/違反報告)
いち - いつもこのお話楽しく読ませていただいてます😊ほんとに素敵な作品です泣 (2021年9月29日 22時) (レス) @page22 id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
綾木 麗(プロフ) - ずぃこかさん» すごく嬉しいです！ ありがとうございます！ ちょっと私も先輩のことかっこよく書きすぎたなと思ってます笑 更新頑張ります！！ (2021年9月12日 19時) (レス) id: 5a575a9999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾木 麗 | 作成日時：2021年8月19日 13時
