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Aがトントンと離れていた間に、誰とどんな話をしていたかは、トントンには分からない。
だが、Aにとってとても有意義なものであることは、Aの今の表情からも明白だった。
この時間は、無駄ではなかったのだ。
「俺も、あの時は怖がらせてしまってすまんかった。
あれから大先生にどやされたわ。
Aの気持ちも考えんと、何がご主人や。ほんま笑える。
ほんでもな、やっぱりAが怪我するんは許容出来ん。一般兵の心無い言葉も同様に、や。
せっかく人になって俺んとこに来てくれたんやから、もっと人としての生を楽しんでほしいやん。
せやから、Aを『武器』として使ってやれん時も多いかも知れん。それでも、俺の懐刀でおってくれるか？」
これは、トントンなりの譲歩だった。
今までのAであれば、納得できなかったかもしれない。しかし、トントンの気持ちを知った今、これ以上の身に余る光栄はない。
「はい…、はい…！
いついつまでも、ご主人のお側に置いてください…！」
長かった、ここまでくるのに。
たくさん回り道をして、迷って、そうして辿り着いた答え。
この答えは、強くこの主従を結び付けるだろう。
我々国軍の強固な一枚岩として名を馳せるのも、そう遠くない未来かも知れない。
グルッペンはこの二人の未来を想像して、満足そうに頷いた。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
