キミのせい2【？×in】

◇ 48 ページ9

大ちゃんにギュッとされて...__________

さっきまで冷めきっていたはずの体と心が温かくなって...

幸せで心が押し潰されそうだった。


まるで...夢みたい。

いや、きっとこれは夢だ。


でも夢なら...______________


「ねぇ、大ちゃん...？ 」

「なぁに...？ 」

「夢の中なら...もっと甘えても、いい？」


夢の中だけなら、もっと自分の気持ちに正直になってもいいかな？


俺が聞くと、大ちゃんはコクリと頷いて、

「...うん、いいよ。沢山、沢山甘えて 」

俺の頭を優しく撫でてくれた。


「ほんと？」

「うん本当 」

「ふふふ...っやったぁ」

どうしよう。

こんなに幸せでいいのかな。


でも残念...
なんか幸せで、安心したら眠たくなってきちゃった...


せっかく大ちゃんに甘えられるのに...

幸せな時間はすぐ終わっちゃうんだ。


でもいいや。

だって今、すっごく温かい。


全身で大ちゃんを感じてる...


それだけで、もう十分。


ゆっくりと瞼が閉じて、大ちゃんが俺の視界からいなくなっていく。


大ちゃんは俺の目が塞がるまでずっと俺を抱きしめてくれて、頭を撫でてくれて、


意識がなくなる直前で、


「今はゆっくり休んで...おやすみ伊野ちゃん」


優しい大ちゃんの声が聞こえて、幸福感に満たされたまま俺の記憶は途切れた。





おやすみ大ちゃん..._____________



次に目を開けたら、また貴方がいますように。

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