ジュー ページ37
慧がデート服を決めている一方、高木も明日という日を心待ちにしていた。
さっきも和食が美味しい店の予約、電車や映画の上映時間などの確認をし、計画を立てていた。
だいぶ明日の予定も立て終わり落ち着いた頃、薮からのメールに気づく。
メールを確認すると、
『 明日のデート、楽しみにしとけよ? 』
とだけ書かれたいたってシンプルな内容だった。
しかし高木はデートをすることを薮には言ってない。
おそらく慧から聞いたのだろうが、わざわざこんな簡潔なメールを送ってきたことに疑問と怪しさを感じた。
「変なこと考えてないといいけど...____ 」
高木の不安な予想は的中し、家に帰ってきた慧は薮から貰ったファンシーな紙袋のことを思い出す。
「そういえば、この袋の中身なんだろ 」
袋を開けて取り出すと一枚の黒い布。
手に取ってそれを広げる。
「...パンツ? 」
袋の中身は一枚の下着だった。
質の良さそうな黒いレースで作られた布の面積が小さく、生地の薄い下着。
慧は取り敢えず今履いているショーツを脱ぎ、貰ったその下着を履く。
自分の部屋にある姿見の前に立つと着ているワンピースの裾をおへそ辺りまで持ち上げた。
「こ、これって... 」
レースだけで緻密に作られた下着は黒でなければレース越しに茂みが透けてしまいそうな程にペラペラな素材。
そして何より..._____
「お尻丸見え...//// 」
後ろを向くとかろうじて細い紐状の布が股の間に通っているだけで慧の白くて形のいいお尻は露わになっていた。
薮が慧にくれたものはセクシーな下着。
いわゆるT バックだった。
「やぶぅのばかぁッ! こんなの履いてけるわけないじゃん.../// 」
その場にしゃがみ込み、薮に苦情の電話をしようとしてふと手を止め考える。
薮と高木は下着会社で働いている。
つまり、自分よりたくさんの種類の下着を知っていて見てきているはずだ。
同じ会社で働いている薮は自分よりも高木の好みの下着を把握しているかもしれない。
もう一度ペラっと裾を捲り、下着を露出させる。
今自分が付けている下着は普段自分が付けているものより一層セクシーで大人っぽいものだ。
「たかぎもこんなのが好きなの...? 」
これを付けてけば、たかぎも喜ぶのかな...______
薮の悪戯にあっけなく騙された慧は貰ったセクシーな下着を付けていくことを決意し、明日のデートを期待して眠りについた。
583人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もろ(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます。パスワードは下にヒントがありますのでそれを見て解いてください。どうしてもわからない場合はメッセージでお答えします! (2017年3月28日 14時) (レス) id: 42c5664aeb (このIDを非表示/違反報告)
ひな - パスワードを教えてください これからも頑張ってください (2017年3月28日 12時) (レス) id: 39f411514f (このIDを非表示/違反報告)
wz6ez8eudp4neba(プロフ) - パスワード教えてください!すごくおもしろいです (2017年2月25日 10時) (レス) id: 165d1dc76f (このIDを非表示/違反報告)
もろ(プロフ) - 橙+紫さん» ぜひ出したいと考えています!出せるように更新頑張ります! (2017年2月14日 1時) (レス) id: 42c5664aeb (このIDを非表示/違反報告)
橙+紫(プロフ) - いつも楽しく見させて貰っています。少し質問なのですが圭人君や裕翔君、知念君は出てこないんでしょうか? (2017年2月13日 12時) (レス) id: 1b3b627a2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もろ | 作成日時:2017年1月23日 20時