後輩が自分の美少女な妹を連れてきた！？【秘密結社ヤルミナティー】【ヤルミナ】

9〜きさらぎ駅に迷い込みました〜 ページ9

A視点

キ「うわあああああああ！はぁ………はぁ………何だ夢か」
『あ、起きたのか。全く………驚かさないでよ………』
キ「A、起きてたのか！あれ？ここ何処だ？」
『知らない。まずは二人を起こそう？』
キ「そうだな。おいハック、タブー起きろ！」

ほんっとびっくりした………

タ「ギャパパ………気安く起こすんじゃねーよ。ぶっバラすぞ？」
『ハック〜？お〜い起きろ〜？』
ハ「うん………ふぁあ〜〜。キリンさんとA？ここどこっすか？」
キ「俺もよく分からないけど"電車の中"だよな？」
タ「ギャパ？なんで電車なんかに乗ってんだ？」
キ「昨日四人で飲んでたのは覚えてるんだが」

うっ………思い出したくない………

『た、多分酔った勢いで乗っちゃったんだよ』
ハ「どうやら終着駅まで来てしまったみたいっすね」

まじかぁ………

キ「凄い霧だなあ。周りの景色が全く見えないぞ？」
ハ「電灯も点滅してるし線路も雑草だらけ。この状態でよく電車が走れてるっすね」
タ「ギャパパ！このさびれた看板研ぎがいありそうだぜ！！」
『なんでも切れ味よくしないで』

………？

キ「なんだなんだ？何の音だ？」
ハ「太鼓の音みたいっすね」
タ「ギャパ？今度はなんの音だ？」
『鈴の音、だね』
キ「なんだ、どっかでお祭りでもやってるのか？」
『整備の行き届いてない駅に太鼓と鈴の音………もしかして………』
ハ「なんか知っているような気が………」
キ「一体どこなんだここは。えっと………きさらぎ？」
タ「ギャパパ！聞いたことねー地名だな！」

きさらぎって………やっぱりね。

ハ「きさらぎ？なるほどそういうことっすか」
キ「ハック、A。ここがどこかわかるか？」
『うん。きさらぎ駅はオカルト界でも有名だから』
タ「ギャパパ！そんなに有名な土地なのか？」
キ「なんか名産とかあるのか？せっかくだから観光でもしていくか？」
ハ「呑気な事言ってる場合じゃないっすよ。いいっすか。きさらぎ駅はこの世に存在しない場所って言われてるんすよ」
タ「ギャパ！？」
キ「なんだって〜〜！？」
『きさらぎ駅ぬたどり着いたものは二度と元の世界に帰れないとも言われてる』
キ「そ、そんな………」

ようやく状況が理解できたか………

キ「なんてエキサイティングぅな状況なんだ！！」
ハ「『え？』」
キ「つまりこれって異世界転移ってやつだろ？最近漫画とかで多いじゃあないか！！」

は、え、ん？？？？？

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