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「 AHA！」
樹「 ......ジェシー、一杯呑んで 」
「 なぁんでよ！！」
樹「 今の見た？ どんぐりころころの後 」
樹「 シーーーーーン！」
突如始まったギャグ披露に 訪れる沈黙。
今まで経験したことの無い空気感にソワソワしていたら
樹くんのツッコミ一発でドカンと笑いが起こった。
ゼミでもJ2はワンセットとか言われてるけど
やっと その理由がわかった気がする。
「 わーった！飲む！飲みますー！」
樹「 あ、でも もうないかも 」
《 さっき空になっちゃった！》
「 お酒もうない？ ないの！？」
テーブルの上をキョロキョロ見回すジェシーくん。
ある一点で視線が止まって あっ！という顔をしたあと
私の手の中のお酒を「貰うね」と一言言ってから
スルッと抜き取ってしまった。
躊躇うことなくショットを流し込むジェシーくん。
「 くあーーー！強くない！？」
「 これ飲ませようとしてたんですか 先輩！」
「 ダーメですよ もー！」
勢いよく座って ねー？と私の顔を覗き込むジェシーくん。
あまりの圧に うんうん と頷いてしまった。
『 ありがとう、ジェシーくん 』
「 なにが？」
『 お酒、飲んでくれて 』
「 いーのいーの！」
俺も烏龍茶頼んだから、二人で烏龍茶パーティーしよ！と
お酒も飲めるはずなのに私に気を遣ってか
それ以降はずっと烏龍茶を飲みながら
私とお話をしてくれたジェシーくん。
「 お酒なくても 楽しいじゃんね〜！」
「 そう思わない？」
Aちゃんと話すの楽しい、と微笑む姿に
不覚にもときめいてしまったのは
ジェシーくんに悟られてないといいな。
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作者名：アンスリウム | 作成日時：2022年6月19日 17時
