【短編集】Imitation (ページ40)

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# ソメタソメテナイ Daisuke Sakuma ページ40

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『さっくん、なんで気づかないの！？』

「だーって、わかんないんだもん！」

「いつも通り可愛い！！！」

『可愛いはありがとうなんだけど！』

『欲しい回答はそれじゃなーい！！』

デートの待ち合わせ。

集合場所にやってきた彼氏のさっくんに

『いつもとどこが違うでしょ〜か！』とクイズを出した。

多分、割とわかりやすい。当てずっぽうでも当たる。

そんな変化なのにさっくんはずっと首を傾げたまま。

『さっくんとお揃いっぽいのにしたの』

「 ......ネックレス？」

『ちがーーーう！！』

結構変わったはずなのに気づく様子のないさっくん。

昨日職場で会った同僚は一発で気づいてくれたよ？

『もう、か！み！い！ろ！』

『ピンクベージュって色にしたの〜！』

「 ......言われてみれば確かに！」

俺のピンクとことりちゃんのベージュの間って感じ！って

嬉しそうにキャッキャ私の髪を撫でている彼。

そんなことされたって許さないんだからね！

『変化に気づけなかった罰としてお触り禁止』

「何分？」

『今日 1日です』

「いちにち！！？？」

無理無理そんなのやってらんない〜！と

私の手を掴んでブンブン振っているさっくん。

駄々こねてるおこちゃまみたい。

っていうかもうお触りしてるし。

「ねえ、A 許してよぉ」

『さっくんのために染めたのに悲しかった』

「今日のデートのために変えてくれたの？」

「え、俺とのデートのために？」

目をまん丸にして驚いてるさっくん。

そんなさっくんからの質問に何も答えずにいると

そのまま腕を引かれてさっくんの胸に収められた。

「いっぱい見ます、いっぱい褒めます」

「だから、ハグしていい？」

『 ......人前でハグはダメ』

「じゃあ、俺ん家でデートならいい？」

『まぁ、いいけど...... 』

「よし、そうと決まれば出発だ！」

この後本当にさっくんのおうちでデートすることに。

結局私も数回褒められただけで許しちゃって

その後は二人で甘々タイムを過ごしましたとさ。

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(三者三様の OMG)