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誰か、そんなの声だけでもすぐ分かった。
同期 兼 彼氏のふっかだ。
振り返ってふっかの顔を窺ったら
ニコニコしてたけど 目が笑ってなかった。
「 なに 彼氏抜きでご飯行こうとしてんの?」
「 さすがに俺でも 玉森くんが相手じゃ 妬くよ?」
これはヤバイぞ......と直感で思ったが
肩を抱かれて 囁かれて 直感が確信に変わった。
ふっかは優しいし、滅多に嫉妬しないから
普段から 先輩とのご飯も快く送り出してくれる。
でも 自分の目の前で約束を取りつけられるのは
ふっかでも耐え難かったらしい。
玉「 お前な〜! ......まあ いいけど 」
「 ありがとうございます 玉森くん!」
樹「 えっ、俺も行きたいです 」
佐「 そんなこと言ったら 俺も行きたいですよ!」
宮「 じゃあ お、俺も?笑 」
玉「 ......そしたら 宮田の奢りね 」
宮「 えぇ!!??」
結局仲良く6人+マネージャーさんの7人で
ご飯に行くことになった。
『 よかったじゃん、2人でご飯 阻止できて 』
「 これは多分 すぐノってくれた樹のファインプレー 」
「 てか 少しは反省しなさいよ 」
『 いてっ』
軽めのデコピンを私に食らわせて
先をスタスタ歩いていってしまったふっか。
ふっかがあそこまで嫉妬するなんて珍しい。
なんか、ちょっと嬉しいな。
そう思いながらふっかの後を追いかけた。
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(樹「あの時の師匠の顔、怖すぎて鬼かと思った」)
# 時空を超え Hokuto Matsumura→←# 先輩の誘い Tatsuya Fukazawa
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作者名:アンスリウム | 作成日時:2022年6月19日 17時