【短編集】Imitation (ページ21)

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# ツンツン Shota Watanabe ページ21

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(渡辺さん side)(みじかい)

ゴロゴロゴロ.......

『しょうた、』

俺の隣でプルプル震えてる彼女のA。

そうなんだよな〜、Aは昔からそう。

「なにお前、まだ雷ムリなの？」

『うん...... 』

「はは〜！おこちゃまだね〜！」

うるさい、と右ストレートがとんでくる。

こういう強がりなところも昔から変わんねぇな。

と、また窓の外がぴかっと光った。

その瞬間に肩をビクつかせるA。

数秒前の強気なAちゃんはどこへやら。

今はギュッと俺の腕を掴んで怯えてる。

『うぅ......やだ...... 』

『しょうたたすけて....... 』

「もー最初っからそう言えばいいのにさぁ... 」

変なところで意固地なんだからと抱きしめて

震える彼女のちいさい背中をさする。

懐かし、幼稚園の頃もこうしてたな。

雷で泣いてるAを舘さんと二人で抱きしめて

「Aちゃん大丈夫？」なんて声掛けてた。

まぁ今こうして抱きしめられんのは俺だけだけど。

「雷いなくなるまでこうしとく？」

『 ......しょうたがいいなら』

「ダメって言うほど意地悪じゃないから」

普段は誰かに似てツンツンしまくりのA、

こういう時に弱いところを見せてくれるのが

また、なんて言うか、可愛いんだよね。

まぁこんなこと面と向かっては言わないけど。

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(なべふかラジオ最高でしたの顔)