【短編集】Dynamite (ページ36)

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(Raul side)(会話多めです)

「無理ーーーーー！！！！！！」

目「は？なんで？」

渡「お前帰ってくんなよ」

「 2人ともヒドイ！！！」

Aさんと2人きりの映画鑑賞を終えて

部屋に帰ったら同室兼保護者のめめと

俺のベッドで勝手にゴロゴロしてるしょっぴーを発見。

てか 2人とも労いの言葉もないの！？

「なんでもう来たの？」オーラ全開なんだけど！

目「映画は？」

「観た」

目「その先は？」

「 ......なんにも」

渡「 HAHA〜健全だな〜」

めめとしょっぴーに考えてもらった

映画鑑賞を口実にした、「夜のお誘い」プラン。

完璧！僕でもできる！と思ってたのに

いざAさんを目の前にすると怯んじゃって

結局映画鑑賞だけして帰ってきちゃった。

目「まあ、そのうち慣れんだろ」

目「継続は力なりって言うし」

渡「いいこと言うね」

目「ありがとう！」

2人だけで盛り上がってるところ申し訳ないけど

1回だけであんな心臓バクバクなのに

これから継続するとか無理でしょ！

全然映画の内容入ってこなかったし。

泣いてないからちょっと怪しまれたし。

2人が「恋愛系選べ！大人なやつ！」って言うから

ちゃんと選んだはずだったのに......

大人通り越して老夫婦のハートフルな話だったよ。

全ッッッ然、そんなムードに持っていけなかった！

「無理無理無理やっぱ無理、です」

渡「上手いこと言わんでもいいのよ」

目「別にそこまで上手いわけでもないよ」

「もう！ふて寝してやる！」

18歳、大学1年生ラウール。

きちんとお誘いできるまで、

もうちょっとかかりそうかもです......

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