【短編集】Dynamite (ページ24)

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今日は甘えたな気分らしい康二くん。

別に落ち込んでるわけではないし

なにか疲れきっているわけでもないみたい。

「たまにうんと甘えたくなる時があるのよ」

前に聞いた時はそう言ってた。

「おやすみ」

『ん、おやすみ〜』

「俺が寝たあと、起きてテレビ観たらアカンよ」

『わかってるよ笑』

「もう、もうホールドしとく」

ギュー！っと苦しいくらい

腕と脚を巻き付けてきた康二くん。

本当に私と一緒に寝たいらしい。

『そんなことしなくても逃げないよ』

「ん〜......わかってるけどさぁ...... 」

「わかってるけど、たまに不安になるのよなぁ」

自己満のためのぎゅー！と更に腕と脚に力が入った。

「愛されてるのは十分わかってんねんけど、」

「なんかこう気持ちだけじゃなくて」

「目に見える形で繋がってたいんよね」

「だから、ずーっとAに触ってたくなる」

今日はそういう気分なんよ、ごめんねと

申し訳なさそうに私の肩に顔を埋めてる。

『いくらでも、気が済むまでぎゅーしてください』

「ええの？」

「重い彼氏とか嫌やん普通」

なんでそんなに優しいの〜Aは〜！と

愛情いっぱいのぎゅーがつづく。

重いことは悪いことじゃないよ。

それに...

『重い分だけ愛されてるってことでしょ』

『その重い部分も、しっかり受け止めるよ』

そう言って私も康二くんをぎゅーっと抱き締め返して

そのまま2人で眠りについた。

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(途中終わらせ師呼びたいくらいには迷子だったよ)