【短編集】Dynamite (ページ15)

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# 俺だって Ryohei Abe ページ15

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『えへへあべきゅん！』

「はいはい、あべきゅんですよ〜」

渡「流石に酔いすぎだろ」

目「もう帰した方がいいかもね」

冬生まれ組とAちゃんでめめのおうちで飲み会！

って言っても、みんなほとんど呑んでない......

Aが「いい男見てると酒が進む！」って

心配になるくらいがぶがぶ呑んじゃったから

逆にみんな全然呑まなくなっちゃったの。

まぁ、Aちゃんめめなべ好きだもんね。

気持ちはわかる、二人ともカッコイイもん。

「俺 Aちゃんと方面一緒だし、送ってくよ」

目「マジ？めっちゃ助かるわ」

渡「じゃあ俺、残って片付け手伝う」

「缶いっぱい......ごめんね、あとは任せた.....！」

目「どう考えても阿部ちゃんの方が大変だから笑」

渡「こっちのことは気にしなくていいからね」

「ありがとう！」

『バイバ〜〜イ！』

渡「あーい、またな」

目「ちゃんと水飲んで寝ろよー」

めめなべには今度ご飯でも奢ろう。

Aちゃんと二人きりの時間、くれたわけだし。

...

めめの家の前でタクシーを拾って

Aちゃんの家まで向かう。

道中、Aちゃんはすでに夢の中で

俺の肩にもたれかかってすやすや寝息をたてていた。

無防備すぎない？

俺だから警戒してないの？

そう感じて、ちょっと悲しかった。

家に着いて、Aちゃんを優しく起こす。

まだ半分寝てるAちゃんを先に下ろしてから

料金をちゃんと払って俺もタクシーを降りた。

えっへん！かっこいいところ見せたいもんね！

(本人酔ってるから覚えてないだろうけど)

「何階？」

『きゅう..... 』

「部屋番号は？」

『きゅう、ぜろ.....きゅ..... 』

「すごい 9だね」

何とか出してもらったカードキーを使って

マンションの中に入った。

9階までエレベーターで上がって

Aちゃんの部屋の前に着いたけど、

まだ酔いはさめていない様子。

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