おまけ8(事務所・小山) ページ25
「結論から先にいいますね…答えはNOです…いまショウさんに辞められると非常に困るんですよ…」
遠回しに言うのはよくないのがわかっているので、ハッキリと相手に告げた
入ってきた時の彼といまの彼とでは、彼へ対する価値というものが明らかに違っている
アヒルの子が白鳥に化けたというか…もっと極端な例でいうなら、めだかが鯨並みになったくらいに違う
うちのお店の大半は彼で持っている様なものだ
章「困るやろうなっていうのは…それは分かってるんです…小山さんには色々してもろうたし…でも…」
「借金が終わったからですか?あいつもお金取りにこなくなりましたしね…あっ、これ引いてたお金の分です」
いつもあの男に渡していた分を彼に返した
章「いや…まぁ、借金終わったのもあるんですケド…それだけが理由やなくて…その…」
「大学がお忙しいですか?」
章「まぁ…忙しいと言えばそうですね…」
モゴモゴと口を動かす彼を見て、ピンときてしまう自分に笑ってしまう
「彼女が…出来たからですかw」
少し顔を赤くさせて口元を抑えながら、コクンと頷く彼を見て微笑ましくなった
「水島様ですか?」
章「えっ!?いや…ちゃいます」
「隠さなくて大丈夫ですよwまぁ、珍しい事じゃないんで」
少し気まずそうな顔をしてから、彼は『すんません』と静かに呟いた
報告電話のテンションの違いで、きっと好きなのだろうと感じていた
一応お客様との恋愛は御法度…
恋愛をするとマイナスになる場合が多い
相手がお客様に迷惑をかける場合もあるし、うちの店の子の恋愛のボルテージにより仕事の質が、一気に下がる事もあるからだ
人間だから仕方ないとは思う
疑似恋愛を体験する訳だし…自分のタイプの人間とその様な事をすれば、割り切れる人間ばかりじゃないはずだ
気付いていたケド…、仕事をきちんとこなす彼を見て大目に見ていた
『管理がなっていない』とオーナーに言われれば、本当にその通りだ
ペナルティをつけて、二度と会わせないコトも出来た
だけど自分で育てたNo.1に自分が甘くなっていた
ある意味自分が1番…彼に惚れ込んでしまったのかもしれない
「とにかく…」
章「小山さん…」
「っなら…卒業プランをこなして辞めるというのはいかがですか?お客様1人1人にお別れをしてからという事なら」
章「ホンマですか!?」
喜ぶ彼を尻目に、顧客情報をチラリと見た
きっと…何人いるか分かってないんだろうな…
744人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こじゅMAMA(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。一気読みありがとうございます。満足していただけましたか?はい。おまけ更新なかなか出来ずすいません。コメ返し遅くなりごめんなさい!頑張りますね (2015年8月19日 10時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 一気に読んじゃいました(^ω^)おまけの更新お待ちしてます☆ (2015年7月2日 9時) (レス) id: 5d2360f5c7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - まぁ〜さん» まきちん名前かえたんだね( ´ ▽ ` )章ちゃん派になったのかな?やり取りよかった!?よかったです!!これからも宜しくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2015年6月7日 22時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - ニコラさん» 久々のおまけ更新お待たせいたしました( ´ ▽ ` )ノ好きな作品になれてる事が嬉しいです!ドキドキデートできる様に努力しますね!コメありがとうございました!! (2015年6月7日 22時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - ごまさん» 章ちゃんとともに素敵な夢を過ごして下さいな( ´ ▽ ` )ノ (2015年6月7日 22時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こじゅMAMA x他2人 | 作成日時:2014年8月15日 16時