凄い形相 ページ5
そして、何日も続いたイベントの最終日
チケット売場に私がたっていると凄い形相で、大野さんが走ってきた
大野「なにやってんの!?」
A「チケット拝見してますけど…」
大野「そうじゃなくてっ!!なんで今日出勤してんの!?おいら、休みにしてたよね?」
今までに聞いたコトのないくらい、大野さんは大声をあげた
大野「ちょっと来て!!悪いけど、早退させるから!!!」
私の腕を引っ張り、外へと出た
A「ちょっ…大野さん」
私の声が聞こえていないのか、グイグイとひっぱっていく
A「ちょっ、大野さん!?痛いですって」
クルっと振り向き怖い顔をした
大野「今日何日か、Aちゃんもしかして忙し過ぎて忘れてんの!?」
A「っ…わかってますよ…」
大野「わかってんなら、なんで呑気に働いてんの?行く所あるよね…」
街中は賑わいカップルで溢れていた
A「別に…呑気に働いてる訳じゃ…」
大野「何日…今日は、なんの日…」
低めの声で、まっすぐ私をみつめてきた
A「3/14…ホワイトデーです」
私がうつむきながら、そう答えると大きなため息をついた
大野「ちゃんとわかってるなら何で!?」
また大きな声で大野さんに言われ、何て返せばいいかわからなくなる
A「私…仕事ありますから…」
来た道を戻ろうとすると腕を掴まれて、車に乗せられた
大野「ごめん…大声だして….でも、ちゃんと話してくれないと納得出来ねぇーから」
眉間にシワをグッと寄せながら、大野さんが私をみつめた
A「私…行きません…どっちにも…行かないって…そう決めたんです」
私の言葉に、大きく目を見開き肩に手を置いて口を開いた
大野「それ…本気で言ってんの…」
私が視線をそらすとグイっと大野さんの方にむけられた
大野「ねぇ…俺、質問してんだけど…」
ツバを飲み込み、そして下唇を噛んだ
大野「なに考えてんの…自分が何しようかわかってる?」
A「…わかってます…」
大野「もう、二人のコトどうでもよくなったとか…そう言う話?」
声を荒げながら、早口で私に喋りかける
A「ちがっ…」
大野「他に好きな男でも出来た!?」
A「ちがっ…」
大野「じゃあ、なんで!!!?」
A「私じゃダメなんです!!…私じゃ…ダメなんです」
今日はずっと時計を気にしてしまっていた
忘れる訳がない…いくら忙しくしていても3/14の今日を忘れられなかった
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こじゅMAMA(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。一気読みありがとうございます。満足していただけましたか?はい。おまけ更新なかなか出来ずすいません。コメ返し遅くなりごめんなさい!頑張りますね (2015年8月19日 10時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 一気に読んじゃいました(^ω^)おまけの更新お待ちしてます☆ (2015年7月2日 9時) (レス) id: 5d2360f5c7 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - まぁ〜さん» まきちん名前かえたんだね( ´ ▽ ` )章ちゃん派になったのかな?やり取りよかった!?よかったです!!これからも宜しくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2015年6月7日 22時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - ニコラさん» 久々のおまけ更新お待たせいたしました( ´ ▽ ` )ノ好きな作品になれてる事が嬉しいです!ドキドキデートできる様に努力しますね!コメありがとうございました!! (2015年6月7日 22時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - ごまさん» 章ちゃんとともに素敵な夢を過ごして下さいな( ´ ▽ ` )ノ (2015年6月7日 22時) (レス) id: b73d3e34d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こじゅMAMA x他2人 | 作成日時:2014年8月15日 16時