派遣彼氏(ヤス)

ココどこ？ ページ32

頭痛い…気付けばベッドの上…



シャワー浴びよう…眠い目をこする




いつものようにお風呂場がある方向に向かう



あれ？お風呂場ない…って…ココうちじゃない



じゃあ、ココどこ！？



一気に血の気がサーと引いていくのがわかる




ゆっくりと周りを見渡す…全然知らない場所




1人パニックになるとドアが開く音がした



「もう、起きてたん？別に、もう少し寝とってもええよ？？」



頭が割れそうに痛い、コンビニの袋を持っているヤス君の着ている洋服は、何故かシックな感じだった



ヤス君と飲み会にいった訳だから章ちゃんの訳ないのに、洋服の印象で錯覚してしまう



まだお酒がきれていないのかフラフラする



「水飲む？ほら、飲める？？」



ペットボトルを貰い、お礼を言う



「ありがとう章ちゃん…」


やだ…何でヤス君を章ちゃんって言っちゃったんだろう


私が焦って彼の顔を見ると、クスっと笑った


「章ちゃんでもええよ？」


「ううん、ヤス君でいいの！」


それは、章ちゃんに悪いし、ヤス君をそう呼ぶのにはすでに抵抗があった



「でも昨日ずっとボクんコト章ちゃん♡って艶かしい感じで呼んどったで？ホンマに、ボク危なかったわ」



嘘！やだ！恥ずかしい！！



しかも私、ヤス君の家に泊めてもらったんだ！



顔を真っ赤にさせているとバスタオルを渡された



「な〜、シャワー入ろう思ったんやろ？あそこがそうやから入っておいで」



私はバスタオルを受け取り、お風呂場に向かった



シャワーを浴びながら、私はドキドキしていた



好きな人の家で、シャワーを浴びるとか…



何？この美味しい展開？？



まぁ、ないか…私じゃ…



でも、念には念をと全身を綺麗にする



そしてシャワーからあがると、私の洋服類は一切なくヤス君のロンTだけしかなかった



まさか…これ…一枚…



とにかくそれを着て、バスタオルを肩にかけて扉をあけた

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