story 23 ページ23
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どんどん帰る準備が整っていく永瀬くんの横で、
貰ったホットレモンのキャップを開ける。
漂ってきたホットレモンの香りは、
私に勇気を与えてくれるようで、
今度こそ『バイバイ』と告げて帰ろうとする永瀬くんの背中に、
「まって!」
って、声をかけた。
「ん?」
キョトンとした顔で振り返る永瀬くん。
「もうちょっと、、話せませんか?」
__貴方をもう少しこの場所に、繋ぎ留めたいんです。
消えていってしまいそうだから...。
緊張で変に敬語になった。
なんか変な汗も出てきたし・・・。
見つめてたことより、
こんな事言った事の方が・・・やばいんじゃないか?
頭が自分の行動に、追いつかない。
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数秒の沈黙の後、
扉付近に立ってた永瀬くんは
さっきまで座ってた席にもう一度座った。
そうして、
立ったまま固まってる私を見上げて、
「いいよ。
もうちょっと、ここにいてあげる。」
って言いながら、何だか意地悪そうな笑顔をした。
この表情は、、本物だ・・・。
何となく、
勘だけど、
私の心がそう訴えてる。
これは本物ですよって。
永瀬くんはただただ、
優しいだけじゃないのかもしれない。
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Lein(プロフ) - れなさん» ありがとうございます!ゆっくりにはなってしまいますが確実に更新していけるよう、頑張ります! (2018年6月4日 0時) (レス) id: ce5ddbc1b8 (このIDを非表示/違反報告)
れな - こんにちは!しょうれんが大好きなので本当に楽しくお話拝見させていただいています。描写の仕方がとても素敵で続きがとても気になります。更新頑張ってください応援してます! (2018年5月23日 14時) (レス) id: 31e34f8130 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - 佐藤あかねさん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2017年12月30日 16時) (レス) id: 22462990c9 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤あかね - お気に入りです。更新応援しています! (2017年12月30日 16時) (レス) id: d33008032f (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - ちろたろさん» ありがとうございます!!遅くなってしまうかもしれませんが、頑張って更新していきます! (2017年12月17日 10時) (レス) id: bbc951d2ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lein | 作成日時:2017年11月9日 19時