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護衛 ページ49

悟「だから
あんな奴に気を許すな。
もっと自分を大事にしろ。
そんで、俺達をもっと頼れ。
わかったか!チビ助!」

青い瞳を輝かせながらも
視線は下を向いたまま、照れくさそうにそう言った。
投げやりな言い方だったけど
悟君なりの優しさだ。

A「ありがとう…でもチビ助は余計だわ!」

そんな風に思ってくれてたなんて、知らなかった。
私が傷つくことによって
同じように傷ついてくれる人達がいる。
そんな事にも気づかずに
私は被害者気取りの勝手な女だな。

悟「わかったらとっとと寝ろ!
明日起きれなくなるぞー」

そう言いながら、私に布団を被せた。
少し顔が赤いような気がしたけど…気のせいかな?

悟君って、素直だけど素直じゃないっていうか…
不器用な人なのかもしれない。
子供みたいで少し可愛いところあるんだな。

傑「悟。交代だ…ってまだ起きてたのかA!」

A「傑君!?」

悟「もう3時か…A、いい加減寝ろよー」

そう言って悟君は立ち上がり、部屋から出て行った。
どういうこと?こんな時間にどこへ…

傑「こんな時間まで、悟と何してたんだー?」

A「い、いや何もしてない!
勝手に部屋に入ってきて、説教されただけ…」

傑「説教ねぇ笑」

A「そんなことより
傑君寝たんじゃなかったの?」

傑「私は外で見張りをしてたよ。
3時に交代って悟と約束をしてね」

A「そういうことだったの…
体冷えたでしょ。布団持ってくる。」

傑「いいよ。気を使わなくて。」

A「でも...」

傑「いいから。
私達が勝手にやっている事だ。
Aは気にせず、早く寝た方がいい。」

そう言いながら、私に優しく布団をかけてくれた。
2人とも、違った優しさで私を守ってくれる。
贅沢な女だなぁ…私。

A「ありがとう...」

傑「お休み。A」

A「え、傑君もそこで寝ないつもりなの?」

傑「Aが寝たら寝るさ」

A「...嘘つき」

傑「...嘘じゃないよ。」

私の横で胡座をかいている傑君は
布団の上から優しくトントンと
叩きながらそう言った。
お母さんみたいな優しさ...

A「私だけ寝て
2人は私の為に起きてるなんて、やだよ」

傑「本当に人のことばかりだね、Aは」

A「え?」

傑「悟にも言われなかったか?
自分を大事にしろって。たまには私たちを頼って
気にせず寝るんだ。」

A「たまにはって...いつも頼りきりだよ...」

傑「それでいいんだ。
私達もそうしたくてしてる。」

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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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