儚い青色【呪術廻戦】

護衛 ページ48

どいつもこいつも人をモテ遊んで…
やっぱり男なんて嫌いだ。

悟「お、怒ってんのかよ」

A「別に！
寝るから話しかけないで。」

私はぶっきらぼうにそう言った。
いつも調子に乗りすぎなんだ悟くんは…
私だって一応女なのに！！

悟「悪かったって…」

A「何が」

悟「んーと…調子に乗りすぎた」

A「…そんなんだから、モテないんだよ。」

私はそう言いながら
悟君の方を向くように
寝返りながらそう言った。
その時見えた一瞬の表情は
ものすごい心配で溢れた顔をしていた。
私を本格的に怒らせて焦ったんだろうな…笑

悟「ああ！？余計なお世話だよ…」

A「ていうか
ずっとそうしてるつもりなの？」

悟「…何が？」

A「術式、ずっと解いてないでしょ」

悟「なんでそんな事わかんの？」

A「呪いは見えなくても
感じ取ることくらいできる。
それに、悟君ずっと気張ってるし」

悟「へぇ…
いつの間にか立派な呪術師になったんだな〜！」

A「バカにしてるでしょ…
とにかく、私は大丈夫だから悟君も寝なよ。
流石に昨日の今日じゃ、あの人も来ない。」

悟「そうとも限んないの。
あいつは、只者じゃなさそうだったし
尚更気は抜けねえよ。」

A「…だとしても
私をすぐ殺す気もなさそうだったよ。
何が目的かわからないけど、とにかく今日は」

悟「ダメだ」

私の言葉に被せて、強い口調で悟君はそう言った。

悟「お前がそんな甘い考えだから
気を抜けねえんだよ。」

A「そんな事ないって…」

今度は逆に悟君の口調がヒートアップしている。
私が怒られる筋合いないんだけど…？

悟「そもそも、知らない男に連れられて
ホテル直行とか、ありえないっしょ。」

A「なっ…それは…」

悟「考え甘すぎ」

A「そんなの…自分が1番わかってる」

悟「わかってないから言ってんの。
もう絶対すんなよ、こんなこと。
自分の過去は、自分で
少しずつ取り戻していけばいい。
術も使えるようになって
進歩してきてんだからさ。」

A「………うん」

ぐうの音も出ない…その通りだ。
でも、ここまでヒントをもらって
過去を全部知ってる唯一の人に出会ったのに
身を引けだなんて、できない…
ずっと知りたかった、母のこと。

悟「お前が大事だから言ってんだぞー
他の奴らにとっても、俺にとっても」

A「……え」

予想外の発言に、言葉がを失った。

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