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不可抗力 ページ44

その瞬間
私は悟君の術式で
磁石のように悟君の元へ引き寄せられた。

悟「Aに、何しやがった!!」

甚爾「何もしてねーよ。
少し昔話をしただけだ。」

悟「昔話…?
あんた、どっかで会ったか?」

甚爾「俺は伏黒甚爾。
Aを迎えに来た。」

悟「術式反転…」

甚爾「やめておけ。
それ以上やれば、この建物くずれるぞ。」

悟「ああ??」

甚爾「関係ねえ人間を巻き込んでまで敵を殺るのが
術師のやり方だったか?
またなA。今度続きをしよう」

悟「待て!!!」

A「いいよ、悟君。」

そう言っている頃には
もう彼の姿はそこになかった。

悟「A…」

私を抱き抱えていた悟君は
ソファーに1度おろしてくれた。

A「……はぁっ……はぁ」

ずっと息を止めていたような感覚…
苦しかった。でも、まだ変な気持ち。
麻薬のような人だった。

悟「あいつに、何された…」

A「何も…されてないよ…」

悟「本当か?」

A「……っ」

悟君は、私の頬を触った。
あの時を思い出す…息が荒くなる…

悟「おい…どうしたんだよ」

A「……苦しい…」

私はそう言って、頬を触る悟君の手をどかした。

悟「A…?」

A「恥ずかしいから…見ないで…」

目を合わせられず
ボタンの外れた自分のワイシャツを押えた。
あの一瞬で、ほぼボタンを外されていたなんて…

悟「あいつに…
変なことされたんじゃねえだろうな…」

A「されてない…」

やだ…こんなところ、見られたくなかった。
ダサいな私…

悟「悪い…怖かったよな。
服、ちゃんと着ろ。見ないから。」

そう言って悟君は後ろを向いた。
気を使ってくれてる…

私はその間にボタンを締め、悟君に事情を話した。

悟「巫女の家系…か。」

A「悟君も、知らなかったの?」

悟「ああ。俺もその記憶改竄の
餌食になったんだろうな」

A「そっか。じゃあ…私達も忘れているだけで
昔会ってたかもしれないね。」

悟「……そうだな」

私がそう言うと、悟君は違う方を向いてそう言った。
悟君、すごく怒ってる...

A「帰ろう。悟君」

悟「ああ。」

傑「悟!!!A…」

A「……傑君」

傑「本当に…こんなところにいたのか」

悟「何者かは知らねえけど
恐らく、Aの力を
目的とする男に接触された。」

A「……。」

そっか。
あの人、私の力を利用したかったのか…
あの優しい顔を見た瞬間に
情が湧いた自分がバカみたい。
少し考えればわかる事なのに。

傑「大丈夫か…?」

A「うん…」

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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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