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如月家の力 ページ42

甚爾「行こうか。」

A「行くってどこへ?」

甚爾「まぁ、話しやすいところ。かな」

A「はあ…」

私は手を引かれ、歩き出した。
手を掴む強さはそこまでじゃないものの
この人には敵わない
というのを本能的に感じた。

そして、綺麗な建物に入り
部屋のような所へ入った。

A「伏黒甚爾…さん。
ここ、ホテル…ですか?」

甚爾「甚爾でいいよ。
個室の方が話しやすいだろ?」

A「…個室って」

待って…これ、やばいんじゃないか?
ていうか私、やらかしてないか??

そもそも、知らない人について行って
その人とホテルに入るなんて危険すぎる!!

自分の両親の話をチラつかされて
バカになってた。何考えてるんだ私…

甚爾「そんなに固くなるなって。
大丈夫、襲ったりしないさ。今はな」

甚爾さんは荷物を置き
ソファーに大きく腰かけた。

甚爾「まぁ、座れよ。
君の両親について、話そう。」

A「……。」

手の震えを、片手で抑えながら息を飲んで
手前の椅子に腰をかけた。
怖い…でも、知りたい。お母さんのことを…

A「何で、私の母を知ってるんですか…」

甚爾「俺の元々の家系は禅院家。
呪術師では有名な御三家っつうデカい家なんだ。
君の家系も、呪術師で唯一の
浄化の力を持つ家系として有名で
家同士の繋がりがあった。」

A「呪術師…?私の家が?」

甚爾「そうそう。
呪術界で、唯一呪いを払うのではなく
癒すことができる巫女の家柄を代々受け継ぎ
その貴重な力は、あらゆる場所で必要とされた。
そして、その力の消費量の多さや
浄化という、人の穢れと関わる
存在であることから
巫女の寿命は短いことで知られている。」

A「……巫女」

甚爾「そう。言葉の通り
浄化の力を受け継ぐことが出来るのは
女に生まれた者だけ。それが、お前だ。」

A「じゃあ何故、私は呪術界を知らないまま
生きてこれたんですか。
それに、先生達や周りの人達も
私のことを知らなかった。」

甚爾「それは、如月家が持つ
もう1つの力のせいだな。」

A「……それは、何ですか」

甚爾「記憶改竄の力だ。」

A「記憶改竄…?」

甚爾「そう。その力は公にされてないがな」

A「じゃあ何故貴方は…」

甚爾「俺も記憶を改竄された1人だが
記憶を取り戻した。君のおかげでね」

A「え?」

甚爾「俺は、君の母さんに
救われたことがある。
禅院家にいた頃、精神状態が極限で
ボロボロになってた俺を癒してくれたのが
如月 愛だ」

不可抗力→←如月家の力



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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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