如月家の力 ページ40
幸せなひとときは過ぎ
私は家に着いてから
余韻に浸る間もなく
伏黒甚爾の言葉を思い出した。
私の中にいる特級呪霊と
関係あるのかは分からないけど
内側から来る恐怖を感じる。
知ってどうするわけでもない…
でも、この世界に入った以上、知る必要がある。
自分や両親が何者なのか。
そして私は、次の日の17時
言われた通り伏黒甚爾に会いに向かった。
ーーーーーーーーーーーー
悟side
A「月光。」
悟「……!?」
水族館で人がいっぱいになり
パニックになってたところを
Aがそう言った瞬間
緑の光と共に混乱は納まった。
悟「いつの間に
そんな術使えるようになったのか」
A「なんとなく、できる気がして…
でも不思議。この術を知ってたみたいな感覚。」
悟「そりゃそうでしょ…」
この浄化術は、如月家が使う基本の術。
本能的にできたのか、Aの中にいる
母親の呪霊の影響なのかはわからないけど
だんだん掴んできてるな。
A「え、悟君知ってるの?」
悟「あ…いや、別に知らないけどね?」
A「……?」
口を滑らした…
Aは不思議そうな顔をしていたが
一旦スルーするか。バレたら面倒だしな。
A「……あれ」
急にAがフラつきだした。
術の反動がきたか。
かなりの霊力を消費したんだろう…
俺はAを支えながら、ベンチを探した。
悟「力を急に使ったからだ。
そこのベンチで休むか。
飲み物買ってきてやるから。」
A「ありがとう…」
俺はAをベンチに座らせ
水を買いに行った。
1人にしておくと危ないからな…
それに、誰かに見られてるような
気がするとか言ってたのも気がかりだ。
とっとと買って戻らねえと。
悟「おーい!」
A「悟君…」
俺は、駆け足でAの元へ戻った。
すると、Aの顔色の悪さは悪化していた。
悟「どうした…顔色悪いけど、大丈夫か?」
A「うん、大丈夫!
お水ありがとう!」
そう言いながらガブガブ水を飲みながら
無理やり笑顔を作るように、Aはそう言った。
悟「熱は?」
俺がAのおでこに手を当て熱を測ると
熱は無さそうだった。なんなら少し冷たい…
悟「熱っていうか、逆に冷たいな…
本当になんともないのか?」
A「大丈夫だって!気にしないで。
でも、今日はずっと側にいてほしい。」
Aは俺の手を握りながらそう言った。
悟「…マジで大丈夫か?頭でも打った?」
A「いいから!
ボディーガードしてくれるんでしょ?
早く!シロクマみに行こ!」
悟「お、おい!」
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鈴(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音 | 作成日時:2023年9月28日 11時