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月光 ページ39

悟「そりゃそうだろ…」

A「え、悟君知ってるの?」

私がそう聞くと
悟君は少し焦った表情を見せた。

悟「あ…いや、別に知らねえけど」

A「……?」

私の術について何か知ってるの…?
だとしたら何で隠すの??よくわからない…

A「……あれ」

頭がクラクラする…急に何で…

悟「力を急に使ったからだ。そこのベンチで休むか。
飲み物買ってきてやる」

A「ありがとう…」

私は近くのベンチに座り
悟君は飲み物を買いに行ってくれた。
何だろう…ずっと変な感じがする。

「よぉ…Aちゃん」

A「…誰!?」

私が下を向いていると
目の前にしゃがんで私の顔を覗き込む男の人がいた。
黒髪で、口元に傷がある…知らない人だ。

「俺は伏黒甚爾。昔会ったことがあるんだが
忘れちゃったか?」

A「伏黒…甚爾?」

甚爾「そうそう。君と会った頃は
禅院甚爾って名前だったかな。君の母さんに、
昔お世話になったんだよねー。如月 愛さん。」

A「母に…?」

甚爾「君の過去について
興味があれば教えてあげるよ。君の家系についてもね」

A「家系?どういうこと?」

甚爾「もし知りたければ、明日17時
新宿駅で待ってるよ。
それと、君の友達にはこの事内緒で頼むよ。
特に五条悟にはね。」

A「ちょっと…」

悟「おーい!」

A「悟君…」

悟君の方を向き、伏黒甚爾がいた方を振り返ると
そこに姿はなかった。
今まで感じていた視線は、あの人だったんだ。
私の家系って…何なんだろう。
自分の親のことを思い出すと、急に恐怖心に襲われる…

悟「どうした…顔色悪いぞ。大丈夫か?
一旦水飲め。」

A「ごめんありがとう…」

悟「熱は?」

そう言って悟君は私のおでこに手を当てた。
大きな手…悟君が近くにいると、安心する。

A「大丈夫。悟君…今日はずっと一緒にいて」

おでこに置かれた手を下ろし
その手を握りしめながらそう言った。
やっと両親の呪いから解かれた気がしたのに…
やっぱり、そうもいかないんだ。
現実逃避をしていただけだった。
忘れることなんてできない。
ならせめて今日だけは…

悟「なっ…どうした」

A「お願い。」

悟「な、何だよ急に…
最初からそう言ってんだろ。」

A「じゃあ、行こ!シロクマまだ見てないし!」

悟「お、おい!」

私はそのまま手を引いて歩き出した。
その時あったことを忘れ、その日は一日中楽しんだ。
水族館の後は4人でご飯を食べて解散した。

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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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