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触れたい人 ページ31

傑「凛ちゃん…」

凛「私は変わらずにAとは親友。
でも必然的に、私より多い時間
一緒にいることになるのは貴方達なのもわかってる。
今は2人のことを信じるよ。
でももし凛を泣かせたら
次こそは許さないから。」

悟「ははっ…りょーかい」

傑「もちろんさ。」

凛「よし!じゃあ行こ!」

そう言うと、凛はいつもの笑顔に戻り
悟君の手を掴み歩き出した。

私は本当に、素敵な友達を持った。

傑「愛されてるね。A」

A「ははは…照れくさいな。」

傑「君らしい。さ、私達も行こう」

A「うん!」

そうして私達も2人の後に続いて水族館に入った。
水族館なんて、小学生の校外学習以来だ。
少し楽しみかも…

前の2人を見ると、腕を組んで歩いている。
悟君も、ああいうのは慣れっ子なんだろう…

でも何か…ちょっとやだな。

傑「…どうかしたかい?」

A「い、いや!なんでもない!!」

何バカなこと考えてるんだろう…
もし今の私に好きな人ができて、近づけたとしても
その人に触れることができない。傑君には特に。
だから私は恋愛なんてすべきじゃない。

傑「やはりAは、悟が気になるのか?」

A「いや、そんなんじゃないよ!
そもそも、そういうの…わからないし!」

傑「人を好きになったことがないとか?」

好きになってもらえることはあっても
こっちから気持ちが芽生えることはなかった…
というより、それどころではなかった
っていうのが大きい。

A「そういうのに、縁がなかったの!傑君は?」

傑「まぁ私も、この世界に入ってから
そういう感情は無縁だと思ってた。
だが少し前から、気になっている人ならいる。」

A「え!!誰??高専の人!?」

傑「内緒だよ…笑」

A「えーーーケチ!」

傑「その気になったら、教えてあげるさ」

A「その気にならないくせに…
でも私は、このまま無縁でいいのかも。」

傑「何故そう思うんだ?」

A「人を好きになると
その人に近づきたいとか
触れたいとかって思うんでしょ?
私は、人に触れられないからさ。」

傑「まぁ…それもそうだね。
でも、触れたくても触れられない人がほとんどだよ。
Aの体質に関わらずね。」

A「そうなの…?」

傑「私はそう思ってる。
恋愛をするということは、傷つくこと。
その上で、私はその人を大事に思うよ。」

傑君は、少し切なげな笑顔でそう言った。

何でだろう…その笑顔を見たら
胸が苦しくなった。

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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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