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触れたい人 ページ29

A「凛は
私のことを心配して
ずっと力になろうとしてくれてたのに
私はそれを拒んで、殻に閉じこもってた。
心配かけたくないって想いが
裏目に出てしまったんだよね。」

傑「そうか…転校した事で
本当の意味での拒絶と受け取って
一気に負の感情が生まれたんだね。」

A「うん。
私…長女だからか
人に頼るの苦手なんだ。
それが逆に、凛を
孤独に追い込んでしまったんだと思う。」

悟「頼るのが苦手ねぇ…
俺達には余裕で頼ってくる癖にな?」

A「え?」

悟「『悟君、私の事守ってね』
とか言ってたの誰だっけー?」

傑「そんな事言ったのか?すごいな」

A「いや、それは…」

そういえばそんな事言ったかも…
思い返してみると、めちゃくちゃ恥ずかしい。
でも、高専に来てから
無意識に人に頼れるように
なってきてるのかも。

悟「いいじゃんか。そのままで。
変に気を使われるより、やりやすいし。」

傑「その分、こっちも頼らせてもらうしね」

A「ありがとう…」

その2人の言葉と、凛の本心を聞いて
胸の苦しみが一気に晴れた気がした。
両親の呪いや、家族を守る責任に
縛られていた私が
自分は自分でいたいと
初めて思えた瞬間だった。

A「じゃあさっそくお願いがあるんだけど
来週の日曜、凛と4人で
予定入れたからよろしくね!」

悟「はああ!?めんどくせー」

傑「そもそも私達、あの子に嫌われてないのか?」

A「あの子はイケメンには弱いから大丈夫笑」

悟「確かに!!!」

傑「悟…君は謙遜を覚えないとモテないぞ」

悟「はぁぁ?んなことしなくてもモテっからー」

A「どちらかというと
傑君の方がモテそうだよね。」

悟「ないない〜」

傑「悟程じゃないさ…」

悟「傑、顔引き攣ってんぞ?笑
苦し紛れの謙遜はモテないぞ〜」

傑「ならアンケートでも取るか?」

悟「おー望むところだ!圧勝だわ!」

A「やっぱ…どっちもどっちだね笑」

悟・傑「ああ!?」

私がそう言うと、2人は声と顔を揃えてそう言った。
この、くだらないやり取りが、私は大好きだ。

A「いいから帰ろう!日が暮れるよ」

私がそう言って歩き出すと
ブツブツ言い合いながらも
2人は後ろから歩いてきた。
そうして、私の初任務(見学)は
無事終わった。

A「……?」

悟「ん?どうかしたか?」

A「いや…なんでもない」

私はその日の帰り道
誰かに見られているようなそんな気がした。
気のせいだと…思いたかった。

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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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