身近な呪い ページ28
A「だけど
凛と一緒にいる時間だけは
全てを忘れられて、笑ってられた。
本当に大好きな時間だったの。
私はずっと、貴方から救われてた。
本当にありがとう。」
『ズドドドドドドッ』
呪霊の攻撃が放たれたと同時に
私は矢を放った。
すると、目の前には蛍のような緑の光が輝き
全てが消えてなくなっていた。
悟「…嘘だろ」
傑「浄化…された」
A「できた…」
全員力が抜けた様に言葉を発した。
そして私は構えていた弓を下ろした。
凛『バカ…あんた
本当に口だけは達者なんだから…』
凛の声は、いつものような明るく
ふざけ口調に戻っていた。
A「じゃあ、この前のダブルデート
リベンジマッチ付き合ってくれる？」
凛『…しょうがないな。
Aの誘いなんてレアなんだから
断れるわけないじゃん…』
A「じゃあ、来週の日曜日。
行こうとしてた水族館で！」
凛『私達は朝10時集合だからね！』
A「わかった笑オシャレしていこ！」
凛『うん…』
そうして私達は仲直りをした。
小学生からの付き合いだけど
本音でぶつかり合ったのはこれが初めてだ。
ずっと当たり前の存在だと思って
凛を大切にできてないことに
気づかなかった。
自分の余裕の無さに嫌気がさすと共に
ここまで大事に思ってくれていた凛に
心からの感謝が溢れた。私は、幸せ者だ。
悟「これが、浄化の力か…」
傑「命懸けで時間稼ぎした甲斐があったね。」
傑はそう言って、膝をついた。
A「傑君…！」
傑君を見ると、傷だらけだった。
悟「珍しくボロボロじゃん」
A「私のせいで…ごめん」
傑「大した事ないさ
Aのおかげで助かった。ありがとう。」
傑君はいつもの優しい笑顔でそう言った。
ちゃんと…私も役に立てた。
力の使い方が、少しわかった様な気がする。
A「こちらこそ、ありがとう傑君…」
悟「ったく…勝手なことばっかしやがって…
ヒヤヒヤしたわ！」
A「ごめん…でも
悟君も守ってくれてありがとう。」
私も傑君の様に、笑顔でそう言った。
A「あの呪霊は、凛が根源だった。」
悟「え、マジ…？」
傑「凛ちゃん、学校で何かあったのかい？」
A「ううん。原因は私。
呪われて当然の事をした。」
悟「転校したからとかー？
でもそんだけで一級ほど
強くなるとは思えねえけど」
傑「それに浄化の力を持ってるなら
呪いをかけちゃうこともなさそうだけどね。」
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鈴(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (
レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音 | 作成日時：2023年9月28日 11時
