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優しい嘘 ページ11

傑 side


Aが私に触れて倒れた後
悟の無限の力でAに触れずに高専に運び
私の呪霊の力でAの中の呪霊を引き出し
取り込むことになった。

「ウオオオオオオオオ!!」

大量の呪霊達が
Aの中から永遠と出てくる。
私の中にいた呪霊の分もあるが
それを含まずとも
相当の量の呪霊を溜め込んでいる…

夜蛾「傑、無理はするなよ。」

傑「わかってます…くっ…なんて量だ…」

硝子「普通の人間が取り込める量じゃないね」

悟「しかも…傑が言ってた通り
特級がいる。こいつが呪霊を吸い取る原因ぽいな」

傑「ああ…なかなか出てきてくれない様だよ。」

「ウオオオオオオオオ!!」

傑「なっ…!!!」

最後の一体の特級呪霊の姿が顕になり
そいつは大きな声で叫び続ける。
その呪霊に、見覚えがあった。

夜蛾「この呪霊…」

悟「こいつ
1年前行方不明になった特級呪霊じゃね?」

硝子「あの事件以来音沙汰がなかったのは
こういうことだったんだ。」

傑「如月 愛の特急級過呪怨霊。」

こいつを取り出さなければ
また同じことの繰り返しだ。

傑「くっ…!!!出てこい!!!」

「ウオオオオオオオオ!!オオオオ!!」

私は呪霊の腕を素手で掴み、
引き寄せる。しかしすごい勢いで拒まれる。
ものすごい呪力だ。

悟「傑!!!」

傑「手を出すな!これは…私の相手だ!!」

「ハナセ…ワタシハ、コノコトトモニイキル…
ユルサナイ…オマエモ…アイツモ…!!!」

悟「傑、手を話せ!!!」

傑「…ぐっ」

悟に手を引き離され
呪霊はAの中へ戻っていった。

傑「出てこい!!!!
お前はどれだけ家族を傷つければ気が済むんだ!!」

夜蛾「落ち着け、傑…」

傑「こいつは…私が…」

私が救えなかった女性から生み出してしまった
過呪怨霊…Aの母だ。

A「うぅ…」

Aは苦しそうに唸っている。
歪んだ親の愛が、Aを縛りつけているんだ…

ようやくAを見つけたと言うのに
肝心の呪霊が取り出せないとは…

悟「A?」

夜蛾「待て。誰もAに触れるな。
一度、俺が確かめる。」

先生はそう言うと、Aの手に触れた。

夜蛾「…!!?」

傑「どうですか?」

悟「何すか…その顔」

夜蛾「この娘…特級呪霊が
体に入っているだけの少女ではない。
浄化の力を待っている。」

硝子「浄化?」

悟「だから特級を体に留めておけたのか…
普通なら乗っ取られて終わりだもんな。」

傑「それだけじゃない。
この特級は、Aの母親の怨霊だ。」

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(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇‍♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇‍♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月28日 11時

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